「寒地技術シンポジウム 2014(http://www.decnet.or.jp/project/ctc/)」が札幌で開催されて、秋山財団のネットワーク形成事業(http://www.akiyama-foundation.org/history/history_08)で応援している根本昌宏(北見看護大学)先生グループの発表もありました、素晴らしいプレゼンでした。是非、日本全国の自治体、町内会では参考にして頂きたい内容です、寒冷地で活きる知恵は、全ての地域でも参考になるノウハウだと確信します。早速、年明け早々に、秋山財団事務所がある地元連合町内会で根本先生をお招きしてプレゼンを行う予定です。
* http://www.toukihisaitaiou.jp/
プロジェクト名 | 積雪・極寒冷地域のいのちを護る防災・減災への取り組み―いきるための力を創出する |
概要 | 道内の積雪・極寒冷地域災害に対処できる能力を人的ネットワークを生かした実践演習を通じて集積し、「いきる力・いきぬく力」を培い、多種多様な災害に備える。 |
代表者 | 根本 昌宏 |
助成期間 | 平成23年度~25年度 |
これまで慎重な計画のもと、着実にプロジェクトは進化しています。全てデータに基づいた念入りの計画・実践・検証であり、それゆえに普遍性を持つ一連の活動です。一番の特徴は、下のスライドにある「住む場所だけ提供してもいのちを守る避難所にはならない!」ことを指摘している点だと思います、食べること、団欒できること等も、不安な状況の中で重要なファクターであることを実証実験から学んでいるのです。この辺りが、行政の無機質なアリバイ的計画との大きな違いでしょうね、「いのちを守る」視点からの取り組みゆえに獲得できるものだと思います。
このプロジェクトは、秋山財団のネットワーク形成助成で3年間ですが、さらに発展してより極寒地仕様に磨き上げられて、日本全国のモデルに成長していくでしょう。最も不安なことを考えない、或はそんなこと起こりえないと根拠なく楽観するのではなく、まずはこれへの備えを整えて、日々の安寧な暮らしを送る、3・11以降の日本国民のあるべき姿なのではないでしょうか。