チェコのプラハから夜行列車で9時間半、ポーランドのクラクフに到着しました。マチの歴史はさて置き、市内にはユダヤ人ゲットー跡地の建物も保存されていて、広場には当時の住民を象徴する椅子のモニュメントもありました。
映画「シンドラーのリスト:http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id11457」は、その真実性に批判もかなりあるようです。印象的なテーマ曲でした。映画に出てくるオスカー・シンドラーの工場も、このゲットーに程近い所です。現在は比較的小規模の展示ですが、映画公開の後に博物館建設に向けた活動のポスターも見ました。
映画の場面にも登場した入口から続く昇り階段を上がった右手に、シンドラーの事務室がありました。そこの窓から工場を望むことができます。
ナチスとの関わりが深かった故に、限られた自分の立場で命の救出が出来たのでしょう。
二度と戦争を起こさないためにも、世界規模の戦争の歴史を検証する場合、後で構図を確認すると同時に個別局面での多様な事実も見逃してはならないと思います、その動機はともかくとして。
「戦争を起こすのも人間なら、戦争に反対してそれを止める事が出来るのも人間である」、そこまでいう自信はなくても、立場にいるものにとっては「いのちを守る事ができるのも人間」とはいえるのではないでしょうか。
何が良くて何が悪いのか、そういった議論が意味を持つのかも含めて、なかなか一筋縄ではいきません。現場は沢山の問題提起を自分にしてくれます。