2015年・2025年の医療と介護

Posted By 秋山孝二
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 医療経済研究機構(https://www.ihep.jp/)が主催する今年7年目の「新春特別講座」、数年前までは毎年参加していました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=424)が、今年も興味深かったですね。

 今年のテーマは、「2015・2025年の医療と介護―在るべき姿とそこへ至るための課題―」。「高齢社会」と言われて久しい日本ですが、何だかんだと時間が過ぎていくと、2040年を境にして、突然この傾向にもブレーキがかかるそうです。制度改革論議も、時間を掛けてじっくりやればよいというものでもなく、今考えるは2015年に向けての改革、それ以降は、医療も、介護も、その連携も、かなり柔軟な変更ができる構図が重要とのこと、言い換えるならば、改革論議・実践にはスピードが必要なのでしょう。

 

 北海道の医療の先駆的実践者と言えば、北海道室蘭市にお住まいの西村昭男先生が頭に浮かびます。私も医薬品卸の経営に身を置いていた時、経営戦略、将来の医療への視座に関して多くのことを学ばせて頂きましたが、年明けに室蘭市の素晴らしい景観のご自宅を訪問して、久しぶりにゆっくりお話を伺って参りました。

 2010年7月末で社会医療法人社団カレスサッポロ(本部札幌:http://www.caress-sapporo.jp/)の理事長を退任し、大城辰美理事(スクウェア・ワン社長)にその職を譲られました。現在「アグリ工房イタンキ:http://d.hatena.ne.jp/n43dkht/20101021/1287651641」という株式会社を立ち上げ、室蘭の自宅近くで野菜生産工場を今年3月に稼動させる予定です。これまでの資料を整理しながら、20年前に自分が提起した様々な指摘・プランが、今もなおそのまま通用するように今の医療は旧態依然であることを、嘆いていました。医療とのかかわりは患者としてだけと笑われていましたが、間違いなく辛口の患者(?)でしょうね。

遠くに冬の樽前山

札幌・室蘭のJR車窓から、遠くに冬の樽前山を望む

  病院経営について、数十年間、数々の改革・先駆的実践をされた西村昭男先生は、「今後はアグリ事業に力を注ぎ、共に生命を扱う使命が共通しているので、経験を活かした研究開発ができれば嬉しい」と、お元気な姿でお話になっていました。農業を通じて命に寄り添い、北海道の限りない価値を高めていかれる姿勢を語っていました。昨年は日本の豪華客船「飛鳥」のクルージングで、2月のニュージーランドの地震に遭遇し、3月に帰国した直後には、羽田空港で3・11の大震災にも巻き込まれたそうです。

お元気な西村先生ご夫妻

お元気な西村先生ご夫妻

 ますます意欲旺盛な西村先生のご活躍を、心から祈念しております。

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