NHK『パンデミック~激動の世界』

Posted by 秋山孝二
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 NHKスペシャル『パンデミック~激動の世界』シリーズ、第7回『問われるリーダーたちの決断』、大越健介キャスターの取材は見応えがありました。

* https://www.nhk.or.jp/covid19-shogen/theme/theme6/442407.html

 巷では国の無策を批判する方々が多いですが、実は、今の法律で地方ができる施策はかなりあると私は以前から感じていました。この番組ではその根拠としてベースとなる法律二つに言及しています、素晴らしい視座だと思いますね。

* https://www.cao.go.jp/bunken-suishin/ikkatsu/ikkatsuhou.html

* https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210214/k10012864791000.html

 日本は、明治維新までは、かなり地方の藩の力、教育・経済等、それぞれの地域に根差した実力がありましたが、明治期に列強諸外国の風圧に対して、富国強兵・殖産興業のスローガンの下に、これまでの歴史にない中央集権国家体制を創り上げ、大正・昭和を経て強力な軍国主義国家へと突き進んで敗戦を迎えました。戦後は民主主義国家として生まれ変わろうとしましたが、75年以上経ても未だその名残が意識の中にあり、本来の地方自治は道半ばといえるのでしょうね。

細川護熙元首相(知事経験者として唯一)

細川護熙元首相(知事経験者として唯一)

 そんな中できらりと光るリーダーたち、アメリカのメディアでも紹介され高い評価を得ています。リーダーと優れた信念の現場責任者の存在、今の法律の中でもやれることはたくさんあることの証明です。

 まずは和歌山県の取り組み。

* https://mainichi.jp/articles/20210210/k00/00m/040/077000c

 そして、更に小規模の栃木県茂木町では、安倍前首相の学校休校宣言の中でも、授業をし続けました。児童・生徒にとっては人生で一回しかない卒業式・入学式を奪ってはならないとの行政・教育者としての矜持ですね。

 このシリーズ、まだまだ続くので今後も楽しみです。