ファイターズ、大谷翔平くん

Posted by 秋山孝二
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 北海道日本ハムファイターズの大谷翔平くんは、「二刀流に挑む」で今、話題沸騰していますが、行けるところまで頑張って欲しいですね。プロ野球界のOB・解説者は概ね、「早くどちらかに専念しろ」的意見が多いようですが、私はどうも違和感があります。専念しても大した実績を残さなかった連中が、「中途半端になる」とか、「チームのほかのメンバーに迷惑を掛ける」とか、ピントハズレのコメントばかり、まるで成功しては困るかのような印象です、果敢にチャレンジする若者を嫉妬するような、情けない先輩たちと感じるのは私だけではないでしょう。小さな器にはたくさんの料理は盛り付けられません、チャレンジって所詮こんなものですよ、多くの人々の不安の中を果敢にやり通す、周りも不安なら不安と言えばいいのに、意味ありげに批判するからみっともないなと思います。

 私はシーズン前のキャンプ時から、球団がこの大谷の二刀流実現に向けて本気で一丸となっている姿勢にも拍手を送りたいですね、そして、それを成績が悪い中実践し続ける栗山監督、受け入れて協力している選手諸君も応援したいです。思い出します、日本ハムファイターズが北海道に来て、新庄剛志が入団し、当初は大丈夫かと思いましたが、新しい企画、派手なパフォーマンスで遠慮がちな北海道民の心をグッと引き寄せました、まさにプロフェッショナル、功労者ですね(http://www.youtube.com/watch?v=fksfP4QiUH0)。ヒルマン監督も、白井コーチも、みんなみんな素晴らしい人物でした、ファイターズが今日あるのは、皆さんのお陰です、若手選手がよく育っていますし、ダルビッシュもメジャーリーグで大変な存在感です。

 新人大谷へのレベルの低いコメントに辟易していると、全く対照的な事例として、私は、先月盛岡で、ジョン・V・ルース駐日米国大使(http://japanese.japan.usembassy.gov/index.html)が、経済同友会全国フォーラムの基調講演で「日本経済の未来を支える3つの鍵」と題して熱く語られ、日本の若者への期待感がにじみ出ていたのを思い出します(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16803)。

  彼は、2011.3.11以降、「TOMODACHI イニシアティブ:http://usjapantomodachi.org/ja/」で、全国各地の高校生・大学生との熱心な対話、及び米国への短期留学した若者たちとの多くの交流で、日本の若い世代への無限の可能性を強く感じたようです。3つの日本の経営者へのメッセージでした。

(1)企業家精神を呼び覚ませ

(2)女性に投資し、より多くの機会を与える

(3)日本の若者の物の見方を変え、国際的視野で考えられるようにする

 これは女性、若者へのメッセージではありません、会場に集まった1000人の、これまで日本を支えてきた経営者たちへの鋭い問題提起と受け止めるべきです。私には、「あなた方が彼らの邪魔になっている!!」と聞こえてきましたが、当日夜の交流会、翌日の各分科会議長総括での雰囲気からは、ほとんどの方々が相変わらずのおめでたい姿、これでは日本の閉塞感に風穴は期待できません。「目を覚ませ!」、或は「もう退けよ!」ですかね。

 先日、現役バリバリの若手経営者たちの勉強会、愛生舘サロン:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16586」例会で、私がちょっとそんな話をしたところ、ある元気のいい経営者が言いました、「秋山さん、昔は地域にはおっかないオヤジがいて、突っ尖がった若者がいたら本当に潰されたりしたけれど、今はそんな器の年寄さえ居なくなりましたよ」と。なるほど、「かさぶた」ほどの存在でもないか、面白いですね。

 もう賞味期限の過ぎた、立ちはだかる壁にもならない経営者たちを、何の遠慮もなくドカドカと踏み越えて先に進む若い世代、今、こんな構図を夢見ています!

大谷翔平くんに拍手!

Posted by 秋山孝二
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 プロ野球北海道日本ハムファイターズ(http://www.fighters.co.jp/)がドラフト1位指名した岩手・花巻東高の大谷翔平投手(18)が9日、岩手県奧州市内のホテルで記者会見し、日本ハム入りを正式に表明しました。当初は米大リーグ挑戦を明言していましたが、再三の交渉を経て翻意。国内でプロ生活のスタートを切ることになりました、メディアの大騒ぎ等で、18歳の一高校生にとっては大変な時間だったとは思いますが、落ち着いて真摯に日ハムの話に耳を傾けた姿勢に、心から拍手を送ります。

 記者会見では、「ファイターズの一員として、お世話になった地元の方にプレーする姿を見ていただき、恩返ししたい。子供たちが目指す選手になりたい」と新聞は報道しています(http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fighters/425681.html)。テレビでも少し見ましたが、彼自身の言葉で表現している映像が爽やかでした。

 彼が大リーグを希望すると言っていた時に、私はFBでも「日本で実績をつけてからの挑戦で遅くないし、その方が本人にとってもベストの選択だ」とコメントしていたので、今回の彼の決断には、一日ハムファンとしてでなく、周囲の良識も感じて親世代の立場からも嬉しかったですね。

 それと、日ハム球団のきわめてオーソドックスな現行ドラフト制度下での選手指名、交渉姿勢に、さらに大きな拍手をしたいです。丁寧で誠実な交渉を繰り返し、指名した責任をしっかり果たした結果の翻意なのでしょうね。これに対して、星野仙一が批判しているようです(http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20121209-OHT1T00224.htm)、スポーツ報知の記事というのもアンタには言われたくない、ですよ。

 今、学校教育現場で「いじめ」が大きな課題になっていますが、今回の「翻意」に対して、学校及び本人に対して幾つかの批判メッセージが届いているとか。朝日系の「強行指名」という言葉も不適切です、大手メディアの寄ってたかっての球団、若者バッシングではありませんか。ゆがんだ今の日本社会ですね、「いじめ」は学校現場だけではなく、むしろ日本社会そのものに横たわるどす黒い風潮なのでしょう、これを子どもたちが真似してしまっているのだと思います。

 星野の言も理解できません、ドラフト制度の問題指摘はそれなりに分かりますが、日ハムも大谷翔平も、そのルールに従って誠実に、几帳面にことを進めたに過ぎません。昨年の菅野の「G以外はいかない」と言い張って、今年Gのみが指名することが問題であって、今年の大谷は何も批判される理由がありません。楽天で取れなかったことのただの腹いせとしか映りませんし、その姿は、オリンピックの試合で審判に文句を言っている星野監督の姿とダブってきます、そんな姿では選手は育ちません。

 栗山監督のあの教育者としての立ち振る舞いと表現は、彼がただ東京学芸大学の卒業であるだけでは説明できないでしょう。以前にも書きましたが、「人を育てる」ことを根本の所で、人生の目的にしているのではと、私は彼に哲学を感じて尊敬しています。言い方は大変失礼ですが、「ただのプロ野球選手ではない」、そんな思いですし、彼を監督に据えた北海道日本ハムファイターズの球団関係者に敬意を表します。http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14871

 大谷翔平くんには、しっかり体を造って、日本で日ハムの一員として活躍し、いずれは世界に大きく羽ばたいて貰いたいですね、まさに「飛翔:北海道から世界一!」して欲しい、頑張って!