今年を振り返る 2015 (番外編)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 年末29日、もう十数年になりますか、今年もFM三角山ラジオで丸山哲秀先生の番組で1時間少々のトークに登場でした。私自身、毎年の振り返りができると同時に、丸山先生とのやり取りが楽しかったです。

* http://d.hatena.ne.jp/tessyu/

 戦後70年目の節目の年、歴史的転換点とも言える大きな出来事が続出しました。政治、経済では今後楽観を許さない危機感を抱きますが、世界で戦うアスリートたちの活躍からは、多くの勇気と希望を受け取りました。フィギャスケートの羽生結弦、宮原聡子、バドミントン、フェンシングの太田、ラグビーワールドカップで3勝の五郎丸歩、リーチ・マイケル、世界選手権優勝の男子体操、女子サッカーワールドカップの準優勝、テニスの錦織圭等、書き切れない程の活躍でした。それぞれ裏付けされる日頃の精進があり、日々切磋琢磨している姿には感動しました。

 私の活動の総括としては、上手く軌道に乗ったこと、苦闘していること、いろいろありますが、自分が関わるフィールドがあるということに感謝したい気持はあります。それぞれの場には、永年頑張っている人々がいる訳で、その努力へ報いるためにも、私の立ち位置でやれることを悔いなくやりたい、そんな姿勢で日々活動をしてきたつもりです。

 私(わたくし)的な一年のまとめ、今年も盛りだくさんでした。

* 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」、札幌遠友夜学校、遠友みらい塾関連

* エネルギーチェンジ100ネットワーク

* 演劇関係

* 秋山財団

* 北海道経済同友会

* 寺島戦略経営塾

* 政治情勢、特定機密法案、安保法制、沖縄基地問題

* SEALDsの活動

* 海外旅行から 5月ボストン、10月シンガポール

* 国内旅行 7月利尻・礼文、10月中山道(妻籠、馬籠ほか)、郡上八幡、高山「八幡祭」

* 六華同窓会、札南学校林財団

* 音楽ライブ 7月グラシェラ・スサーナ、8月美輪明宏、11月アルゼンチンタンゴ

 年末のテレビの特別番組、録画したものの果たして観る時間があるのかどうか。何はともあれ、今年一年、大変お世話になりました、来年も宜しくお願い致します、皆さまのご多幸をお祈り致します!

遠友夜学校跡地で草取り

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」のメンバーが、記念館建設予定地の草取りを行いました、今年3回目となります。一見狭い敷地に見えるのですが、中に入ってみるとこれがなかなか手ごわい面積、結局3日掛かりました。

今年3回目の草刈り、草抜き

今年3回目の草刈り、草抜き

丁寧に仕上げていずれは花壇?

丁寧に仕上げていずれは花壇?

激しい雨の中でもご苦労さま

激しい雨の中でもご苦労さま

二日間で20袋以上

二日間で36袋

 今回参加されたお一人の感想です~~~~~~~~~~~~~~~~

 草取りは楽しかったですよ。背の高い花の咲いた雑草(茎、根が太くて堅い)を根元から鎌で叩き切り取る、力ずくで引っこ抜くのには力が要りますが、あとは鎌で土の中で根を切るようにしてスギナなどを取り除きました。

 午前中は幼児と若いお母さんが公園に遊びに来ます。午後は小学生や幼児がキャッチボール、サッカー、スケボー、滑り台等、40人ぐらい来て遊んでいました。夕方は親子で線香花火などをしていました。親子連れ、お父さんと遊ぶなど、家族の憩いの場になっていました。あの地域にはなくてはならない公園になっています。新渡戸稲造先生もこの場にいたら目を細めて喜ぶことでしょう。

 記念館建設予定地は狭いようで草取りをすると広いことに気づきました。この地に記念館が建てられることを夢見ながら作業を致しました。協力して下さったのはフォーラムの受付をされた I さんと K さんです。雨の中でも駆けつけて下さいました。このお二人はこれからの諸活動にも協力してくださるとのことです。今度お会いしましたら、お礼を述べて下されば幸いです。

 草は全部で36袋になりました。中央区清掃事務所の方が本日分は回収してくださいました、残りは持ち帰ります。周りに花の種を蒔きました、雨が降ると芽を出しやすいのですが。また、雑草がまだ少し残っていますが後は秋山会長がやるでしょう、感謝。~~~~~~~~~~~~~ 感想の引用 おわり

 草を取りながら公園で遊ぶ多くの子供たちの姿を見ると、本当に心が和みます。この場で新渡戸ご夫妻と遠友夜学校で教える方々、学ぶ子供たちに思いを寄せながら・・・・。

新渡戸 Days、濃密でした!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」は第3回目のフォーラムを開催しました(http://nitobe-enyu.org/award_ceremony_invitation/)。当日の様子は後日、録画でHPに掲載します。

 これまでのフォーラムの記録はこちらです。~~~~~~~~~~~~~~~~~

* 2013年  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17103

*  2014年  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20282

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 今年は作文・論文コンクール(http://nitobe-enyu.org/120-essay/)授賞式も同時に行いました。

<受賞者>

優秀賞  須田 洵(まこと)氏

「新渡戸稲造の思想と札幌遠友夜学校精神の今日的意義」

優秀賞  谷口 稔 氏

「新渡戸稲造の『武士道』と札幌遠友夜学校に学ぶ」

佳 作  中島 悠介 氏

「新渡戸稲造の思想と札幌遠友夜学校精神の今日的意義」

左:中島さん、中央:須田さん、右:谷口さん

左:中島さん、中央:須田さん、右:谷口さん

 続いては藤井茂先生の記念講演、ご本人のご要望でもあり、質疑応答にもたっぷり時間をとって頂きました。

~~~~~~~~~~~~~~~~

演題 「新渡戸稲造 ~ 世界に示した紳士道」

講師:  藤井 茂 氏 (一般財団法人 新渡戸基金 常務理事・事務局長、新渡戸研究家、著述家)

* 一般財団法人 新渡戸基金(http://www.nitobe.com/

~~~~~~~~~~~~~~~~

藤井茂常務理事の特別講演

藤井茂常務理事の特別講演

 約100名の参加者は、旅行中で札幌に滞在中だった方、本州からの方を含めて、藤井茂先生による新渡戸稲造の著書以外の日常生活・言葉から読み解く人物像に、魅入った2時間半でした。新渡戸思想は、私たち自身の日々の行動の中で体現していくことの大切さを強調されたように思います。

 講演会終了後は交流会、腰にコルセットを装着してまでご参加になった方もいたり、さらに新渡戸稲造の実像で盛り上がりました、身長は172センチ、血液型はB型とか。「新渡戸先生と同じだ!!」と絶叫する方もいらっしゃって、最後まで名残惜しいひと時でした。

懇親会での盛り上がり

懇親会での盛り上がり

藤井先生、受賞者の方々、「考える会」運営委員

藤井先生、受賞者の方々、「考える会」運営委員

******

 このフォーラムに先立って、前日に勉強会も開催しました、藤井茂先生によるテーマ「有島武郎と新渡戸稲造」です。頂いたお土産も新渡戸です。前日の夜に盛岡を発って、この日の朝、札幌駅にご到着、仮眠をとっての過酷な日程の中でしたが、熱心な勉強会となりました。

勉強会での藤井茂先生

勉強会での藤井茂先生、有島の人生の師は新渡戸、と!

クッキーにも新渡戸

藤井先生のお土産、クッキーも新渡戸

学びの数が多すぎて、とてもここには書き切れません。ただ、南部藩・藩校「作人館(http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000130874)」への言及部分は、歴史を振り返りつつ興味深かったですね。

 今回も、自分が主催の一員だと当日の様子の写真撮影がままらならず、残念ではありますが、とにかく濃密な二日間でした。

遠友夜学校 廃校時の検証

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」の会員総会で、勉強会を開催しました。

< 参考 ~~ http://nitobe-enyu.org/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

講演:「遠友夜学校の周辺-松井愈から戸津高知へ-」
講師: 北明 邦雄 先生   前北海高校校長・現北海学園理事
北大修士卒(日本近代史専攻)、学生時代から平和・社会運動にも携わる。
著書: 「北中時代の野呂栄太郎」(1984)、『北海百年史』(1886)編集執筆、
『松井愈平和運動論文集』(1997)編集など
質疑応答・討論

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

北明(きため)先生のご講演

北明(きため)邦雄先生のご講演

詳細な文献を検証されて

詳細な文献を検証されて

 昭和19年に廃校する前後の様子を、「遠友夜学校の周辺-松井愈から戸津高知へ-」と題して資料を読み解いてお話があり、講演後の質疑応答も熱心に交わされました。

質疑応答も活発に

質疑応答も活発に

 言論弾圧で困難な時代にも、歴史の真実を真摯に伝える術を教えて頂いた、そんな濃密な内容でした。昔の話ではなく、今の時代にも通じる貴重なやり取りでした。

新渡戸稲造記念公園の記念碑清掃ボランティア報告も

新渡戸稲造記念公園の記念碑清掃ボランティア報告も

 札幌市中央区南4条東4丁目の跡地には、昨年12月に「新渡戸稲造記念公園」が造られて、市民に供用開始となっています。冬の雪の中で、すでに近所の子供たちの遊ぶ姿が見られました(http://nitobe-enyu.org/nitobe-park/)。

 6月27日には、記念講演会も開催予定です、是非、足をお運び下さい。

* http://nitobe-enyu.org/award_ceremony_invitation/

5月のBoston 2015(3)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 今回のボストン訪問の大きな目的の一つ、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」が推進する夜学校跡地での記念館事業に関係して、昨年の応募で「最優秀賞」となったNaomi Darlingさんと、ボストンでお会いする機会を得ました、昨年春以来の面談でした(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19508)。

 受賞後も考える会メンバーと繰り返し検討を重ねて、ほぼ最終的な概略設計が出来上がりました。

最終的な外観図

最終的な外観図

 Naomiさんとは図面の話より以上に、私は昨年からこれまでのファンドレイジングの状況、活動の拡がり等、率直に現状を説明しました。とにかく昨年の受賞後も、Naomiさんは超多忙な毎日の仕事の合間を見つけて、二人のプライベートのスタッフの力も借りてこの遠友夜学校プロジェクトに関わり、設計の分野だけではなく活動総体のキーメンバーで、その情熱は並々ならぬものがあります。私たちはそれに応える責任もあります。

 昨年春、私はブログに以下のように書きました:

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ブログからのコピー

 今回の選考は、当初予想はるかに上回る国外・国内からの応募を受けて、大変難しいものとなりました。上位3件の方々には、旅費支出もなく札幌で最終のプレゼンを行い、横浜の3人は、暴風雪で予定の飛行機が欠航し、何と電車で横浜から陸路札幌までお越し頂きました。マサチューセッツ州のナオミさんとは、運営委員3名がスカイプでのやり取りでヒアリングでした。札幌のお二人も熱心なプレゼンだったと聞いています。

 ナオミさんは、その後、急遽アメリカ東海岸から札幌までお越し頂き(これも旅費の支出は無し)、現地視察及びヒアリングで幾つかの課題解決策を検討致しました。彼女が、この場の50年間の活動理念を具現化した設計思想を語った時、私は思いを形にできる仕事に感動しました。

 設計コンセプトも決まり、寄付金を受ける「一般社団法人」格も出来て、これから約1年間でこのプロジェクトを広く全世界に知ってもらって、その思いを建設寄付金として実現する活動が本格始動です。大口寄付先、小口寄付先を含めて、どうか皆さんの周りの方々にもお声を掛けてご支援をお願い致します。そして、再来年完成時には、この場で活動をご一緒にやって参りましょう!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピーおわり

 その後、関係者を中心に各方面に寄附依頼ほか活動の説明に奔走してきていますが、私たちの想像以上に「札幌遠友夜学校」そのものの存在が知られていない、或は忘却されていることに、正直大きな驚きを感じています。関係するであろう団体、企業、組織でも、今現役の方に活動のご理解をして頂くのに大変時間が掛かっているというのが正直な表現でしょうか。

 また、「記念館という箱モノへの寄附を要請する前に、そこで何をやりたいのかをもっと明確に創り上げるべきではないか」とおっしゃる方々も多くいらっしゃいます。ファンドレイジングと並行して、或はそれに先立つ展開として「記念館事業推進協議会」(仮称)を新たに立ち上げて、より幅広い力のある方々の参画も必要な時期だと思っています。

 先日のNaomiさんと話し合いでも、先立つお金が全てではないけれど、ある程度の目途がついていないと皆さんも安心して支援して頂けないかもしれないですね、とのコメントもありました。私の力不足をお詫びする一方、より現実的に実現できる方策として、事業の担い手を形成する活動を早急に立ち上げる必要性を痛感した次第です。

 新渡戸稲造ご夫妻が始めた「札幌遠友夜学校」の理念の21世紀的活動の実現に向けて、まだまだやらなければならないことがたくさんあります、多くの皆さんのご支援ご協力をお願いする次第です。

遠友再興塾で学ぶ

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 「遠友再興塾」についてはこれまで数回書きました。今回は昨年のフォーラムに続いて、第2回目の勉強会、講話の一つは、「遠友夜学校と母」と題して、私の中学校の恩師でもある高柳晃先生のお話でした。

<第2回 「遠友再興塾」勉強会>

1) ご講話 札幌市総務局行政部公文書館 榎本 洋介 様 テーマ 「開拓使時代の札幌の整備」

2) NHK収録の遠友夜学校のビデオ 放映

3) ご講話 高柳 様   テーマ 「遠友夜学校と母」

昨年の「再興塾フォーラム」についてはこちら:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20873

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20891

遠友再興塾代表の山崎健作さん

遠友再興塾代表の山崎健作さん

お母さまが遠友夜学校を卒業された高柳晃先生

お母さまが遠友夜学校を卒業された高柳晃先生

 札幌のマチの歴史を、開拓使時代に遡って整備計画を辿ると、明治期の壮大な夢を感じ、今後の札幌の方向性も見えてくる気がします。と同時に、社会の教育制度に頼るばかりでなく、民間のボランティア活動のまさに草分けとして50年間続いた「札幌遠友夜学校」の実践を学びながら、当時の人々の人材育成への情熱もリアルなお話として受け止めることができます。

 「温故知新」、足元の歴史から学んだひと時でした。

「新渡戸稲造記念公園」、完成!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 昨年11月末に、完成間近の「新渡戸稲造記念公園」は(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21820)、12月16日に完成し、今は雪の中で静かに今年春の供用開始を待っています。

 ただ、遊具で遊ぶのを待ちきれない近所の子供たちは、雪の中を公園に漕ぎ入りながら、すでに遊び始めているようです、嬉しいですね。2年前のワークショップで、「冬でも遊べる公園に」との要望が地元のお母さんたちから出ていましたので。雪を頂く公園入口の塀も、風情があって「札幌遠友夜学校」の歴史を彷彿させる雰囲気を醸し出します。

仲通側入り口

仲通側入り口

遊具も設置済み

遊具も設置済み

豊平川側の入り口

豊平川側の入り口、奥に新渡戸ご夫妻記念碑像が移動完了設置

 下の写真の右手に、「札幌遠友夜学校記念館」が来年着工、再来年完成予定で、今、建設寄付金の募集に奔走しています。

アプローチと新渡戸ご夫妻記念碑像

アプローチと新渡戸ご夫妻記念碑像

 記念碑の文面については、私たち市民グループ「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」メンバーが、市役所担当者とやり取りを重ねて、以下のような内容で案内版に刻まれています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新渡戸(にとべ)稲造(いなぞう)の精神を受け継ぐ札幌(さっぽろ)遠友(えんゆう)(や)学校(がっこう)跡地(あとち

 この土地は、1894年(明治27年)新渡戸稲造が勤労青少年や晩学者のために開設した男女共学の無料の私設夜間教育施設「札幌遠友夜学校」の跡地です。

 当時札幌農学校の教授であった新渡戸稲造は、妻メリー夫人の実家に引き取られて育った孤児の女性から遺贈された1000ドルをもとに古家付き土地を購入して学校とし、主に札幌農学校(のち北海道大学)の学生たちが無償で教育に当たりました。女子に対する裁縫等の教育は地域の女性たちが協力しました。1944年(昭和19年)に閉校するまでの50年間に数千人が学び、1000人以上もの卒業生を世に送り出しました。

 その後、運営母体の財団法人札幌遠友夜学校から市に無償譲渡されたこの土地に、1964年(昭和39年)札幌市勤労青少年ホームが建設され、1979年(昭和54年)新渡戸稲造博士顕彰会により、札幌出身の彫刻家山内壮夫制作の「新渡戸稲造萬里子両先生顕彰碑」が前庭に建立されました。

 そして、2011年(平成23年)レッツ中央(旧札幌市勤労青少年ホーム)が解体されたことをうけて、2015年(平成27年)地域の交流拠点となり新渡戸稲造の精神を受け継ぐ「新渡戸稲造記念公園」として整備されました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 まずは今春から、子供たちの元気な声が聞こえてくる公園として、まさに21世紀の「札幌遠友夜学校」がスタートします!

2015年、敗戦から70年の節目

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 新年明けましておめでとうございます、皆さまに於かれては如何お迎えでしょうか。元旦の札幌は、気温は低めながら陽射しを浴びての穏やかなスタートです。

 今年は、1945年の敗戦から70年の節目を迎え、一層「戦争をしない国づくり」に正面から向き合う重要な年となりそうです。今の政治状況では、国際社会の私たちの立ち位置は、政治に期待するどころか火種ばかりを振りまいて全く信頼ができません。むしろ、これまでに培ってきた民間企業・市民同志による信頼と実績に基づいた関係性を大切にしていきたいものです。

 そして、もう一つ、宮内庁には頑張ってもらいたいですね。今朝の報道の天皇陛下のメッセージも、今年の冒頭のご挨拶としては素晴らしく時機を得たものだと思います(http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/583555.html)。

宮内庁HPより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

天皇陛下のご感想

平成27年

 昨年は大雪や大雨,さらに御嶽山の噴火による災害で多くの人命が失われ,家族や住む家をなくした人々の気持ちを察しています。また,東日本大震災からは4度目の冬になり,放射能汚染により,かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。昨今の状況を思う時,それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ,地域を守っていくことが,いかに重要かということを感じています。

 本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。

 この1年が,我が国の人々,そして世界の人々にとり,幸せな年となることを心より祈ります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ HP からの引用おわり

 私的には、今年は「札幌遠友夜学校記念館」建設に向けた資金集めの正念場、夜学校の理念を今の時代的な解釈を加えてどんな事業を展開していきたいのかを含めて、幅広く広報活動にまい進して参りたいと思っています。そして、昨年から新たに引き受けた(公財)北海道演劇財団と(一財)北海道札幌南高等学校林の理事長を含めて、従来の諸団体の理事長等の任に恥じないように誠心誠意頑張って参り所存です。

* (公財)北海道演劇財団 http://www.h-paf.ne.jp/kouhou-39.pdf

* (一財)北海道札幌南高等学校林 http://www.rikka-forest.jp/

 今年も札幌の地下歩行空間には、高校の後輩たちによる力強い書が公開されています。

札南高・書道部による今年の干支「羊」です!

札南高・書道部による今年の干支「羊」です!

 今年も宜しくお付き合い下さい!!

「NITOBE」、一歩を踏み出す!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 この写真は何のグループで、何をお祝いする乾杯でしょうか?それはもう暫く内緒にしておきましょう、ね。「NITOBE」のKindle版絵本「武士道流平和学教本」が出版となりました。

* http://www.amazon.co.jp/%E6%AD%A6%E5%A3%AB%E9%81%93%E7%B5%B5%E6%9C%AC%E3%80%

発泡ワインでまずは乾杯!

発泡ワインでまずは乾杯!

絵本のトップページ

「武士道流平和学教本」絵本のトップページ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

内容紹介

 世界平和の実現を目指すリーダー及びリーダー候補者の必読の書。
新渡戸稲造著の「武士道」の本質を、平和学者・有識者との意見交換の下、国籍・性別・年齢(9歳以上推奨)・宗教等を問わず、誰でも理解できるように作り上げた大人向け絵本です。世界を変えたい、世界を少しでも良くしたいと本気で考えている自治体・国の為政者や、企業のリーダーにも是非読んでいただきたい内容です。すでに、「武士道」を読まれている方にも「武士道」の内容をより良く理解するためにお勧めです。リーダー論を学ぶために、学校教育、大学講義、社内研修の資料としても最適です。また、子供たちのアントレプレナー精神を育みます。

Introduction
 This Bushido Picture Book is a must-read for leaders and candidate of leaders who aim to realize the World Peace.
 On the basis of the exchange of ideas with peace study scholars and experts, this book has been written for everybody in order that everybody, beyond nationality, gender and generation (we recommend this book for older than nine years old.), can understand the essential of ‘Bushido, The soul of Japan ’ written by Mr. Inazo Nitobe.
 We recommend this book for local or National government leaders and company representatives who want to change the world and improve the world more, and this book suits for the readers who have already read the original ‘Bushido’ to understand the essential more. To learn global leadership mind, this book is strongly recommended for usage as a textbook for students of various schools and colleges and an ethic training book for company staff members. This book can breed Entrepreneurship mind for children and young generation.

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 一方、札幌では新渡戸稲造ご夫妻によって始まった「札幌遠友夜学校」の跡地に、記念公園が完成し、2017年には記念館も完成予定です。今、それに向かっての資金集めも始まっています。

<参考サイト>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21820

* http://nitobe-enyu.org/

「新渡戸稲造記念公園」、着々と!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 2

 札幌市中央区南4条東4丁目、札幌遠友夜学校跡地には来春記念公園が供用開始となります。そして、2年後には、記念館建設も予定されていて、今、その建設寄付金募集をしています。多くの市民・企業・団体の皆さんのご支援・ご協力をお願い申し上げます(http://nitobe-enyu.org/enyu_memorial_donation/)。

 これまでの「札幌遠友夜学校」関係はこちら――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E5%A4%9C%E5%AD%A6%E6%A0%A1

仲通側の入り口

仲通側の入り口

入口左にはリンカーンの言葉、その奥には子供たちの遊具も

入口左にはリンカーンの言葉、その奥には子供たちの遊具も

記念館予定地側の入り口

記念館予定地側の入り口と移設された新渡戸ご夫妻記念碑

記念館予定地玄関入口付近

記念館予定地玄関入口付近

記念碑と説明文

記念碑と説明文

札幌遠友夜学校の歴史と理念

札幌遠友夜学校の歴史と理念

 「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」は、下記の趣旨で設立し、この場から放つ札幌の人材育成メッセージを大切に受け継いでいく活動を続けたいと思っています。国内・国外の多くの方々とのコラボレーションを形成していきたいですね。

http://nitobe-enyu.org/prospectus/

「ジュネーヴの星」、新渡戸稲造

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 先月、BSフジで、岩手めんこいテレビ制作「ジュネーブの星(http://www.bsfuji.tv/top/pub/ootomokeishi.html)」が放映され、岩手県盛岡市出身の映画監督・大友啓史さんの取材により、新渡戸稲造の国際連盟事務次長の活躍と当時の住居だったジェントーの今、スイス機械時計で有名なフランク・ミューラー本社・「Watch Land」が紹介されていました。

* フランク・ミューラー社・Watch Land――> http://www.watchland.jp/

 新渡戸稲造のジュネーブでの活躍は私のブログでも紹介しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20081

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20133

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20192

ジュネーブ郊外ジェントーにあるフランクミュラー社の「Watch Land」
ジュネーブ郊外ジェントーにあるフランクミュラー社の「Watch Land」

旧新渡戸稲造の邸宅の裏庭から望む景観:レマン湖の背景にはモンブランも。

フランク・ミューラー社長
フランク・ミューラー社長

今年5月下旬にジュネーブを訪問したばかり、この取材は6月とのことでしたので大変興味深く観ました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20115

 そんなこんなで夏を過ごすと、先日、秋山財団のネットワーク形成助成のプロジェクトの一つのグループから素敵なお土産を頂きました。

「岩手 偉人さん 大集合!」、中は開けてのお楽しみ、新渡戸さん大当たり!

「岩手 偉人さん 大集合!」、中は開けてのお楽しみ、新渡戸さん大当たり!

 新渡戸稲造の幅広い活躍は、盛岡、札幌、ジュネーブと、世界を駆け巡ります、何とか「札幌遠友夜学校記念館プロジェクト」も成功裡に導きたいですね!

清き國ぞとあこがれぬ

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 溜まっていたコメントの三つ目です、少し前なのに何か遠い昔のような気になるほど、昨今、世間は騒々しいです。

 北海道放送で放映された映画のDVD版「清き國ぞとあこがれぬ(http://www.hbc.co.jp/tv/info/kiyokikuni/)」上映と藤田正一先生のご講演でした。札幌農学校、札幌遠友夜学校、新渡戸稲造の精神が、寮歌とともに今も伝わっている実感ですね、言葉と歌、日本語の美しさをあらためて感じ取ります。

作詞家・横山芳介役 = 小倉瑛矢(北大農学部学生/第100代、101代応援団長)
作曲家・赤木顕次役 = 中西博宣(北大農学部学生)
ナレーション = 竹下景子/近藤肇(HBCアナウンサー)

ちえりか企画、映画「清き國ぞとあこがれぬ」&講演

ちえりあ企画、映画「清き國ぞとあこがれぬ」&講演

寮歌と共に今も伝わる遠友精神

寮歌と共に今も伝わる遠友精神

「都ぞ弥生」作詞の横山

「都ぞ弥生」作詞の横山芳介

企画世話人・大橋さん

企画世話人・大橋さん

 私は北海道大学出身ではありませんが、私の父が、戦後復員して北大理学部、農学部に相次いで学士入学したので、幼い頃から「都ぞ弥生(http://www.youtube.com/watch?v=zWFr4XKj2nI)」を聞いて育ちました、素晴らしい歌ですね。

8月15日、NHKニュース・終戦特集

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 8月15日の終戦記念日、北海道神宮駐車場は台湾からの団体観光客で朝から大賑わいでした。私はよくこの駐車場を横切って地下鉄円山公園駅に行きますが、団体客はこちらの神宮駐車場にバスを止めて参道から本殿へ、家族・カップルの少人数で富裕層と思われる観光客は、地下鉄を利用して円山公園からゆっくり逆方向からゆるい坂の参道を登って本殿に向かっています。

北海道神宮の駐車場は中国からの観光客のバスでいっぱい

北海道神宮の駐車場は台湾・香港からと思われる観光客のバスでいっぱい

 夜6時10分からのNHK北海道のニュースでは、終戦特集として「遠友夜学校」が取り上げられていました。

NHK北海道午後6時ニュース:8.15特集で

NHK北海道午後6時ニュース:8.15特集で

山崎健作さん:戦時中

山崎健作さん:戦時中

8.12遠友再興塾のフォーラムでのご挨拶

8.12遠友再興塾のフォーラムでのご挨拶

 番組に終始登場された山崎健作さんは、私たち「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」の当初からのメンバーです。

遠友夜学校フォーラム in 時計台(下)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 フォーラムのメインイベントの講話は、北海道大学名誉教授、元北海道大学副学長、第54代北大応援団長、平成遠友夜学校創設者・校長の藤田正一先生でした。「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」の理事・副会長でもあり、遠友夜学校記念館建設プロジェクトで私たちと一緒に活動をしています。

 新渡戸稲造、札幌農学校、遠友夜学校の理念を通じての思想・哲学を丁寧にご説明になり、今の北海道大学とのギャップほか、札幌市、札幌市民がこの歴史的価値を極めて粗末にしている現状に対して、鋭い視座から問題を提起されました。「歴史に学ぶ」、「歴史をつなぐ」とはどういうことか、まさに「学問ヨリ実行」の本質を受けとめた気がしています。

理念の継承

理念の継承

藤田先生のご講演より~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

< 札幌農学校の理念

* 矢内原忠雄・元東京大学総長の言葉より~~~~

 「明治の初年において、日本の大学教育には二つの大きな中心があって、一つは東京大学で、一つは札幌農学校でありました。この二つの学校が、日本の教育における国家主義と民主主義という二大思想の源流を作ったものです。」

 「・・・・日本の教育、少なくとも官学教育の二つの源流が東京と札幌から発しましたが、札幌から発したところの『人間を創る』というリベラルな教育が主流となることが出来ず、東京大学に発したところの国家主義、国体論、皇室中心主義等が、日本の教育の支配的指導理念を形成した。その極、ついに太平洋戦争を引き起こし、敗戦後、日本の教育を作り直すという段階に、今なっておりのであります。」

* 「Boys,Be Ambitious !」の本来の意味~~~~

 「金銭や私利私欲や、人が名声と呼ぶようなはかないものに対してではなく、知識や正義や人々の向上のために、そして、人としてあるべき究極の姿に到達できるよう、大志を抱け!」、「Be Gentleman !」

* 「国際性」、「平和主義」、「実証主義」、「現場主義」、「実学の重視」

< 新渡戸稲造の哲学 >

* 「人格主義教育」、「Liberal Arts」の原点

――> 「to do」 の前に 「to be」

――> 「専門センス」 より 「コモンセンス(常識・教養)」

「学問ヨリ実行」

――> 当時は立身出世のためには学問が必要であるという「学問のすゝめ」が流布されていたが、そんな功利的机上の学問よりも、徳を実行することの方が尊いという教え

< 遠友夜学校の理念 >

* 札幌農学校、新渡戸稲造の理念・哲学の実践した場としての遠友夜学校

* 50年間活動を支えた札幌の地

~ 今現在、札幌で活動している遠友関連の教育活動 ~

* 青空会(終戦直後) 山崎健作氏(遠友夜学校元生徒)

* 遠友市民大学(1972) 高倉新一郎(北大卒 遠友夜学校教師)

* 北星学園余市高校の転換(1988) 岩本孝一氏(北大卒)

* 札幌遠友塾 自主夜間中学 (1990) 工藤慶一氏(北大中退)

* フリースクール札幌自由が丘学園 (1990?) 亀貝一義氏(北大卒)

* クラーク講座(2002?) 山本玉樹氏(北大卒)

* 平成遠友夜学校(2005?) 藤田正一(北大卒)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 戦後は、その理念を継承しつつ、実に多様な活動へと発展していますが、肝心かなめの発祥の跡地「南4条東4丁目」が今の状態では、札幌市民の見識が疑われます。先月から初めて「札幌国際芸術祭」が開催されました。私は先日の「V-ネットフォーラム」でも、「この50年間札幌の地で培われた札幌オリジナルの歴史的実践を顧みずして、何が『国際芸術祭』か!」と発言致しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20738

 「Art」を狭い芸術・文化に留めるのではなく、まさに「Liberal arts」として幅広く捉えての札幌発の祭典としたいものです!

「アートV-net」が発進!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 札幌交響楽団、PMF、演劇、オペラ、彫刻等の作品を応援する各種のボランティア活動団体が一堂に会して、数回の準備会を経て、先日、「ボランティアネットワーク、1回さっぽろアートボランティアフォーラム2014」を開催しました。題して、アートボランティア・ネットワークV-netによって広がるさっぽろです。7月19日から始まり9月28日までの日程で札幌市内各場所で初めて開催されている「札幌国際芸術祭(http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/」をきっかけに、このような芸術系ボランティア団体のプラットホーム形成の機運が高まりました。

 私は、「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」代表理事としてパネリストの一人として登壇しました。

<プログラム> ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

○ アートボランティア・ネットワーク設立報告 西川吉武 (アートボランティア・ネットワーク代表)

○ 基調講演  閔鎭京 (教育大学准教授) 【アートボランティア・ネットワークによって広がるさっぽろ】

○ パネルディスカッション

~パネリスト~

梶井祥子 (大谷大学教授)(社会学、家族社会学)

秋山孝二 (一般社団法人新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会会長)

渡辺順子 (NPO法人コンカリーニョ/カリット理事兼カリット担当)

菅江武 (芸術の森野外美術館作品解説ボランティア代表)

西川吉武 (アートボランティア・ネットワーク代表)(札響くらぶ副会長)

○ 来賓ご挨拶

札幌市文化部長 川上佳津仁

札幌市国際芸術祭担当部長小田垣克彦

<参考>

* NPO法人コンカリーニョ http://www.concarino.or.jp/

* 芸術の森野外美術館 http://sapporo-art-museum.jp/

* 札響くらぶ http://sakkyoclub.net/sakkyoclub/


パネルディスカッション

パネルディスカッション:パネラーとして

<パネラーとしての私の骨子> ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

新渡戸稲造先生の足跡~~国際連盟事務次長

*国際知的協力委員会現在の「UNESCO」)創設者

*「オーランド裁定」で領土問題の解決

遠友夜学校は今年開校120周年

* アメリカ人からの遺贈による資金

* ボランティアの発祥

* 年齢、性別、人種、職業の隔てなし

* 「liberal arts」の原点

* 札幌農学校、北大の学生ほか600名以上のボランティア教師

* 在学者は数千名、正式卒業生が1,116名

* 双方の学び合いの場

この跡地(札幌市中央区南4条東4丁目)が刻む歴史的意義

* 地域住民が集い、語らい、議論し、学び、啓発し合える「場」

* 国際交流を促す活動の「場」

* liberal arts (リベラルアーツ)の「原点」

札幌市長はHPで言っています: 札幌国際芸術祭」「創造都市さっぽろ」&「UNESCO メディアアーツ都市」

“文化を軸とした他の加盟都市との新たな交流や、関連事業を通じた人材育成を図り、産業振興など札幌の活性化につなげていきます。”

札幌遠友夜学校 http://nitobe-enyu.org/

この50年間札幌の地で培われた札幌オリジナルの歴史的実践を顧みずして、何が「国際芸術祭」か!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ パネリストとしての骨子 おわり

札幌の各美術館ほか、モエレ沼等でも7月から芸術祭が始まっています。

道立近代美術館でも始まりました

道立近代美術館でも始まりました

 この札幌国際芸術祭(http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/」が、幾つかの課題を克服して、3年毎の「トリエンナーレ」として今後も札幌で定着することを期待したいですね。

閉鎖!市資料館「夜学校記念室」

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 新渡戸稲造夫妻が創設した「札幌遠友夜学校」を顕彰した札幌市資料館の記念室が、今月6日で閉鎖になりました。

 資料の劣化が懸念され、北海道大学への寄贈との張り紙一枚。本来この学校は、民間の寄付で創設し、民間人のボランティアで50年間活動した事業です、それがいとも簡単に国立大学に「移転」される経緯は、札幌市教育委員会の市民に対する説明責任を全うしているとは思えません、理念、歴史の軽視であり、今を担う関係者の見識を疑います。

 一昨年から下記の活動を行っている立場から、今後の札幌市における人材育成の原点として、広くそれらの資料を公開・展示することを強く申し入れしたく、また大学関係者の方々とも話し合いのテーブルを囲みたいものです。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E5%A4%9C%E5%AD%A6%E6%A0%A1

札幌市資料館2階角

札幌市資料館2階角

4年前に中央区南4条東4丁目から移設されたばかり

3年前に中央区南4条東4丁目から移設されたばかり

簡単な告知文書

簡単な告知文書

「クエーカーボンネット」 in 普連土学園

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 先日、札幌遠友夜学校記念館建設(http://nitobe-enyu.org/)のご説明をするために、東京・田町の普連土学園(http://www.friends.ac.jp/index.html)を訪問し、大津光男財務理事と面談しました。大津光男先生は、平成24年度の秋山財団の「新渡戸・南原賞(http://www.akiyama-foundation.org/history/history_02)」を受賞されています。

 その年の授賞式の様子はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14517

 当日はお約束時間よりも少し早目に参りましたが、何と大津先生が土砂降りの雨の中、玄関でお待ちしていらっしゃって、大変恐縮しました。お話の終了後に、校内にある資料室をご案内頂き、新渡戸稲造夫人のメリー・パターソン・エルキントンさん愛用の「クエーカーボンネット」他を間近で観ました。そこには札幌遠友夜学校設立の資金を提供した女性が作成したものもあり、100年以上前からの繋がりを実感し、しばしその場を離れることができませんでした。

東京港区普連土学園資料室で

東京港区普連土学園資料室で

新渡戸稲造の揮毫

新渡戸稲造の揮毫

 また一つ、新渡戸稲造の足跡を確かめる機会となりました、大津光男先生、ありがとうございます、今後とも宜しくお願い致します。

講演会、「昭和初期の遠友夜学校」

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 今年は札幌遠友夜学校創立120周年の記念すべき年、年間と通じていろいろなイベントが開催されていますが、先日は中川厚雄さんの「昭和初期の遠友夜学校」と題した講演会でした。会場の札幌市資料館前はバラ祭り直前、外も中もたくさんのお客さんで賑わいました。

* 120周年関連イベント――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20282

札幌市資料館 in June

札幌市資料館 in June

中川厚雄さんの素晴らしいお話

中川厚雄さんの素晴らしいお話

遠友夜学校の校歌ほか

遠友夜学校の校歌ほか

 「素顔の遠友夜学校生活」とでも言うのでしょうか、生徒さんたちの生々しい聞き取りに裏付けられたお話の数々、あっと言う間の1時間半でした。

録画:「120周年記念フォーラム」

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

2014年6月14日開催された「札幌遠友夜学校創立120周年記念フォーラム」の様子は、こちらからご覧いただけます。

――>http://nitobe-enyu.org/120th-forum/

直接アクセスはこちらからも――>http://www.ustream.tv/recorded/49211331

120周年記念フォーラム

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 3

 「札幌遠友夜学校創立120周年記念フォーラム」が、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)」主催、札幌市・札幌市教育委員会の後援で開催されました。

 遠友夜学校に関連する記載は、これまでたくさんこの欄に書いています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E5%A4%9C%E5%AD%A6%E6%A0%A1

~~~~~~~~~~~~~~~

<プログラム>

1.挨拶: 秋山孝二(一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会会長)

. 来賓祝辞: 在札幌米国総領事館 首席領事ジョエレン・ゴーグ氏

メッセージ:(公財)新渡戸基金 理事長 内川頴一郎氏

3.経過報告: 高橋大作 (当会副会長)  これまでの活動と経緯

4.校歌紹介: 伊藤めぐ(歌手)、宮澤洋子(ピアニスト)

5.基調講演: 演題 「記念するには所をえらぶ

講師 佐藤全弘氏(大阪市立大学名誉教授 新渡戸稲造研究者、

『新渡戸稲造全集』23巻別巻2巻編集委員、共著『新渡戸稲造事典』ほか多数)

.奨励歌演奏: 伊藤めぐ(歌手)、宮澤洋子(ピアニスト)

主催:一般社団法人新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 後援: 札幌市・札幌市教育委員会

<この企画は伊藤組100年記念基金からの助成を受けています>

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

会場ホール前のロビーで

会場ホール前のロビーで

札幌遠友夜学校校歌の紹介:伊藤めぐさんと宮澤洋子さん(ピアノ)

札幌遠友夜学校校歌の紹介:伊藤めぐさんと宮澤洋子さん(ピアノ) 篠田江里子さん撮影

特別講演 大坂大学名誉教授・佐藤全弘先生

特別講演 大坂大学名誉教授・佐藤全弘先生

 佐藤全弘先生のご講演、「記念するには所をえらぶ」は、熱意にあふれ、大変興味深いものでした。特に、50年目に「閉校した」ことの積極的意味を解説されました。アメリカ人の篤志の資金で開校した学校で、アメリカ人を敵とした「軍事教練」を強制されることに対する理事会の強い反対の意思表示であった、と。これこそ私たちは真摯に受け止めなければならないとおっしゃいました。

<講演概要>

1) 新渡戸稲造を記念する場所: 多磨墓地、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学、東北(盛岡、十和田、花巻)など多数

2) 遠友夜学校: その歴史的経緯ほか

3) 記念の諸形式: 国立東大寺博物館、法隆寺48体仏、アテネ・パルテノン神殿、興福寺国宝館etc

4) 結び: 遠友夜学校は記念に値する「教育遺産」、50年間続いて活動は日本で唯一つ、「学問より実行」の精神、等