すすきの、聖夜の憂哀歌

Posted by 秋山孝二
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 今年も、私はたくさんの演劇を観る機会を得ましたが、締めの芝居はギターと朗読のコラボでした。

~すすきのを爪弾く~聖夜の憂哀歌

* http://www.h-paf.ne.jp/program/191223rukikaku/

* http://shoheiyamaki.com/events/event/susukinobluse/

聖夜の憂哀歌(ブルース)~すすきのを爪弾く

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~演劇財団HPより

 斎藤歩が、札幌の歓楽街ススキノの裏町を舞台にオリジナル短篇小説7本を書き下ろし、西田薫とともに朗読し、今注目の若手ギタリスト・山木将平が生演奏のブルースでカヴァーします。

 聖夜に儚い夢が浮き沈むススキノの極彩色のネオンの影路地裏で営まれる男と女の断片です。閉店間際のラーメン店、薬局、交番、路上の易者、24時間保育園ホテル街の柳の木の下などバブル崩壊直後の昭和~平成初期のエピソードをベースにクリスマスのススキノを流離う女と男の孤独な魂を描きます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ギターの山木将平くんは、私の高校の後輩。先月も至近距離でのライブ、贅沢な時間でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=37460

クリスマスイブの演劇

クリスマスイブの演劇

 西田薫さん、斎藤歩さんのベテランの朗読と山木くんのブルースの音色が相まって、札幌の南1条西5丁目で生まれ育った私には、昭和の路地裏の雰囲気が見事に蘇り、何とも言えない懐かしさを感じた70分でした。幼い頃のクリスマスイブは、なぜか大声をあげている酔っ払いの声とダブり、ススキノ・狸小路界隈の賑わいとともに私の記憶の中にしまわれています。

 前回の太宰治作品のコラボに続いて、シアターZOOに響くギターの音は、いつもとは別の素晴らしい空間となりました。山木将平くんのこれからの活躍を期待したいですね!

 私の2019年の演劇鑑賞の締めくくりとなりました。

* 『演劇』関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%BC%94%E5%8A%87

山木将平くん、ミニライブ!

Posted by 秋山孝二
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 私の高校の後輩であり、今、各方面で活躍している山木将平(https://shoheiyamaki.com/くんのミニライブは、ブルース中心の熱演、大変贅沢なひと時でした。今年彼は、「札幌国際短編映画祭」で「 最優秀作曲賞」を受賞しました(https://shoheiyamaki.com/2019/10/21/shortfilm2019/)。

山木将平くん

山木将平くん

 場所はススキノのバー『ベーシック・バーボンアヴェニュー(https://www.mapion.co.jp/phonebook/M01014/01101/20130041799/#detail_info』。昔の会社の方々と以前飲んでいた時、今回のミニライブの企画を知り、楽しみにしていました。

 彼は最近、演劇・朗読とのコラボにも出演して、好評を得ています。今月には、シアターZOO企画公演『聖夜の憂哀歌(ブルース)~すすきのを爪弾く(http://www.h-paf.ne.jp/program/191223rukikaku/)』、年明け2月には、北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/tatt inc(https://tatt.jp/)共同企画『虹と雪、慟哭のカッコウ ~SAPPORO’72』に出演が決まっていて、益々期待が高まります!

金蘭周さん講演会

Posted by 秋山孝二
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 (公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)の理事長を引き受けている関係で、在札幌大韓民国総領事館には日ごろお世話になっています。先日は、韓国でも著名な日本文学翻訳家・金蘭周(https://www.konest.com/contents/news_detail.html?id=16648)さんが札幌にお越しの機会に、昼食講演会へのご招待があり出席しました。

* 韓国との関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%9F%93%E5%9B%BD

 冒頭に朴賢圭総領事から、現状を踏まえて、今こそ芸術文化交流、民間の信頼に基づく交流の大切さについて、大変示唆に富むご挨拶がありました。

総領事館HPより

総領事館HPより

昼食後のご講演

昼食後のご講演

講師のご紹介

金蘭周さん(左)と朴賢圭在札幌大韓民国総領事(右)

 韓において日本文の翻家として有名な金蘭周先生は、100人以上が集まった場で、30年間以上にわたる韓における日本文史や翻の話をはじめ、日韓の文、最近話題になっている「Kブック」の話など、途中からは舞台を降りて、出席者と至近距離でメッセージを伝えていました。この道を選んだきっかけは単純そのもの、「日本留学時代にのめり込んだのが村上春樹さんの作品を、韓国で一緒に文学を勉強した友人や知人らと、その面白さを共有したかった、と振り返っていました。その後の質疑応答でも一つ一つに真摯にお応えになり、お人柄を感じました。

久しぶりの日本語で

久しぶりの日本語で

新渡戸連続講座 第4講 磯田憲一さん

Posted by 秋山孝二
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 新渡戸稲造連続講座、今年の第4講は、(公財)北海道文化財団の磯田憲一理事長です。冒頭ご挨拶は、松井博和先生、大変ビッグなお二人をお迎えしてのお話は、本当に素晴らしいひと時でした。松井博和先生は、先月開催した秋山財団贈呈式にも特別講演でご登壇して頂き、磯田理事長について富良野高校の先輩とのご縁もご披露されました。

* 松井博和先生の記事: http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9D%BE%E4%BA%95%E5%8D%9A%E5%92%8C

冒頭ご挨拶の松井先生

冒頭ご挨拶の松井先生

 磯田憲一理事長は、北海道の元副知事、道庁時代から私は北海道演劇財団の創設ほか、大変お世話になってきた方で、今回は、『君の椅子プロジェクト(https://www.hokkaidolikers.com/articles/2188)』代表として、その理念、この間の取り組みについて感動的なお話の数々でした。

君の椅子プロジェクト

磯田憲一さん

磯田憲一さん

 さらに3・11に生まれた「104の命」に『希望のいす』の贈呈もされました。

希望の君の椅子!

希望の君の椅子!

座面裏には名前が

座面裏には名前が

 以下、当日のご講演から私のメモより:

* 札幌大通り公園の古いビルは札幌のランドマーク。解体・新たな高層ビル建設で、いとも簡単に想い出を壊していいものだろうか?そこに関わってきた数多くの人々の絶え間ない仕事の価値、これは単なる郷愁などではない

* 「新しさ」の価値、「若さ」の価値とは何なのか、 「新しい」ことは古くならないこと

* 古いものを日々新しくしていく、手を施していく活動にこそ価値がある

* 「時」を積み重ねていく、古くなっていくことを武器とする、他には真似できない、追いつけない価値

* 『君の椅子プロジェクト』は、2006年スタート~~壊れることを恐れない椅子、汚れ・キズも価値!

* 形あるものは壊れるかもしれない、それを修理する価値

* 富良野演劇工場と道新ホールのちがい、訪れる人を不機嫌にするマチづくり

* 「時のアセスメント」: 組織(役所)は、過去(先輩)を否定することの難しさ、「止める責任」ではなく、「時」を活用してのイノベーション

* 北海道のある町:花火大会で赤ちゃん誕生の時に、花火一発で祝う

* 『君の椅子』は、予約販売という概念はなく、名前と生年月日が決まってからの制作

* 14年の歳月:北海道の職人と北海道の大地で育った木材(道産材)

* 子供が健やかに育つこと――すべての原点

* 「理念」が「形」に:椅子の多様な使われ方ーー>蹴とばす、ひっくり返す、座る

* 椅子職人の技に敬意を表す、出来上がりを「待つ」大切さ

* 正しく古いものは永遠に新しい! スウェーデンの言葉

* 「想い出」という力をたくわえて!!!

 以上、実に素晴らしい言葉の数々、今後、このプロジェクトと秋山財団もコラボレーションしていく計画もあります、乞うご期待!

今こそ、日韓交流は「民」の出番!

Posted by 秋山孝二
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 昨今、政府・政治分野では何かギクシャクしている日韓関係ですが、私も関わってきた演劇分野では、民間による根強い信頼関係をこの間両国の関係者で構築してきています。(公財)北海道演劇財団は、もうずいぶん前から毎年のように韓国との交流を重ねてきました。今、その交流を札幌劇場連絡会に引き継ぎ、今年も11月のTGR札幌劇場祭に韓国から劇団も来てくれます。

 8月16日には、私が理事長を務める(公財)北海道演劇財団として理事長と芸術監督から、11月に札幌TGRで公演予定の韓国の窓口団体・韓国小劇場協会宛に以下のようなメッセージを送りました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
韓国小劇場協会の皆さん、こんにちは。
皆さんお元気でしょうか?
私たちは今年も11月に、皆さんを札幌にお迎えできることを楽しみにしています。
私たち、北海道演劇財団は、韓国の演劇人の皆さんとずっと交流を続けてきました。
沢山の韓国の演劇人を北海道にお招きして、以下のような作品を北海道の人たちに見せてもらいました。
そのいずれもが素晴らしいものばかりでした。
私たちは、韓国の演劇人の皆さんと、私たち北海道の演劇人の友情が、今後も不変であること、そして、両国の個人が、演劇を通じて、友情と信頼を強めてきたことを誇りに思っています。
これまで、以下のような作品を携えて、韓国の皆さんが北海道に来てくださいました。
2007年 劇団青羽「足跡の中で」
2009年 TPS+青羽「蟹と無言歌」
2010年 パムンサ「その島での生存方法」
2012年 劇団十年後「蝶、飛ぶ」
2013年 劇団視線「嬖姫~王子を愛した2人目の后~」
2014年 プロジェクト・アイランド「アイランド-監獄島」
劇団可変「王女メディア-無惨なメディアの詩」
2015年 劇団テアトロ・ゴドー「ハイイェン~ベトナムから来た花嫁~」
プロジェクト・アイランド「アイランド-監獄島」再演
2016年 劇団青羽「私の名は河」
2018年 劇団青羽「そうじゃないのに」
北海道からも、北海道で生まれた以下の演劇作品を韓国の皆さんにお届けしてきました。
2008年 TPS「春の夜想曲」
2011年 TPS青羽「蟹と彼女と隣の日本人」
2013年 札幌座「亀、もしくは…。」大学路小劇場フェスティバル D-FESTA 参加
2014年 札幌座「亀、もしくは…。」ソウル演劇祭参加
2015年 弦巻楽団「死にたいやつら」大学路小劇場フェスティバル D-FESTA 参加
2017年 札幌ハムプロジェクト「からくりヌード」大学路小劇場フェスティバル D-FESTA 参加
そして2017年からは、北海道演劇財団と韓国小劇場協会との友好関係を発展させて、札幌劇場連絡会という、より幅広い札幌の劇場組織にバトンを渡して、新しい友好関係を育み始めています。
2017年 劇団竹竹「マクベス」を札幌で公演
2018年 yhs「白浪っ!」をソウルで公演
そして今年、2019年は11月に劇団現場「ジャンク・クラウン」が札幌に来てくれることになっています。

日韓両国政府の関係が、どこかギクシャクしていますが、こんな時だからこそ!私たち北海道の演劇人はこれまで継続してきた心と心をつなぐ演劇の交流を、今後も継続・発展させてゆくことを固く誓い、今年も韓国の演劇人が北海道に来てくれることをとても楽しみにしています。
大歓迎いたしますので、どうぞ安心してお越しください。
2019816

公益財団法人 北海道演劇財団

理 事 長 秋山 孝二
芸術監督 斎藤 歩
한국소극장협회 여러분, 안녕하세요.

잘 지내시지요?

저희는 올해 11월 여러분을 삿포로에 모실 수 있는 걸 기대하고 있습니다.
저희 홋카이도연극재단은 한국 연극인들과 오래 동안 교류를 해왔습니다.
수많은 한국 연극인을 홋카이도로 초청했습니다만, 아래에서 소개한 작품들을 홋카이도 관객들이
즐기며 봤습니다. 그 모두가 아주 흉륭한 작품였습니다.

저희는 한국 연인인 여러분과 홋카이도 연극인이 맺어온 우정이 앞으로도 변하지 않다고 밑습니다.

그리고 양국 개개인이 연극을 통해서 우정과 신뢰를 쌓여온 것을 자랑스럽게 생각합니다.
이제까지 다음 작품으로 한국 연극인들이 홋카이도에 와줬습니다.

2007 극단 청우 <발자국 안에서>

2009 TPS+극단청우 <게와 무언가>
2010 바다와 문화를 사랑하는 사람들 <그 섬에서의 생존 방식>
2012 극단 십년 후 <나비, 날아가다>
2013 극단 시선 <폐희>
2014 프로젝트 아일랜드 <아일랜드>
극단 가변 <왕녀 메디어>

2015 극단 테아트르 고도 <하이엔>

프로젝트 아일랜드 <아일랜드> 재공연
2016 극단 청우 <내 이름 강>

2018 극단 청우 <그게 아닌데>

홋카이도에서도 여기서 탄생한 작품을 한국으로 보냈습니다.

2008 TPS< 봄의 야상곡>

2011 TPS+극단청우 <게와 그녀와 이웃 일본인>
2013 삿포로좌 <거북이, 혹은…> 대학로 소극장 폐스티벌 D-FESTA 참가
2014 삿포로좌 <거북이, 혹은…> 서울연극제 참가
2015 쓰루마키 악당 <죽고 싶은 놈들> 대학로 소극장 폐스티벌 D-FESTA 참가
2017 햄 프로젝트 <카라쿠리 누드> 대학로 소극장 폐스티벌 D-FESTA 참가

2017년부터는 홋카이도연극재단과 한국소극장협회와의 우효관개를 발전시켜 삿포로극장연락회라는
더 폭넓은 단체에게 교류의 바튼을 넘기고 새로운 우효관개를 키우기 시작했습니다.

2017 극단죽죽 <맥베스>를 삿포로에서 공연

2018 yhs< 시라마밋!>을 서울에서 공연
그리고 올해 201911월에는 극단 협장 <장크 클라운>이 삿포로를 방문합니다.

일한 양국 관계가 왠지 월활하지 않지만 이런 시기라서 저희 홋카이도 연극인들은 이제까지 계속해온 연극 겨류를 앞으로도 반전해가는 것을 굳게 맹세하며, 올해도 한국 연극인들이 오시는 걸 기다리고 있겠습니다. 대환영입니다. 마음 편하게 오십시오.

2019814

공익재단법인 홋카이도연극재단
이사장 아키야마 고지

예술감독 사이토 아유무

☆ ☆ ☆ ☆ ☆
すると、韓国小劇場協会からも次のような、素敵なメッセージが届きました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
公益財団法人北海道演劇財団
秋山孝二 理事長
斎藤歩 芸術監督
こんにちは。
韓国小劇場協会の理事長を任されているイム・ジョンヒョクです。
憂慮いただき、心から感謝いたします。
当協会も北海道演劇財団との持続的な友好関係を望んでいます。
私たちは政治家ではありません。アーティストです。
文化交流を通じて日韓の関係が平和になることを願っています。
また、当協会も北海道演劇財団との友情と信頼を大切に思っています。
11月の来札の際、皆さんと会い、幸せな時間を過ごせると信じています。
あらためてお心遣いに感謝の意を表します。
幸せな出会いのために!
韓国小劇場協会
理事長 イム・ジョンヒョク
私たちは、11月の札幌劇場祭TGRで公演してくれる、韓国の演劇人の皆さんを、心から歓迎します。
 先日、韓国で公演した札幌のユニットも現地で大歓迎だったようです。
 「私たちは政治家ではありません。アーティストです。文化交流を通じて日韓の関係が平和になることを願っています。」、心に響く言葉ですね。

子供たちにチケット寄贈!

Posted by 秋山孝二
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 今年の「札幌演劇シーズン2019夏(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36309)」は、先月末からスタートして連日各公演は大盛況ですが、今回は、その中の一公演「ぐりぐりグリムのシンデレラ(https://s-e-season.com/program/cinderella/index.html」のチケットを、障害を持つお子さまたちに寄付をしました。札幌もこどもみらい局山根直樹局長に贈呈するために、実行委員会の監事を務める私と事務局長の斎藤歩さんで根本局長とお会いしました。

 市役所からは感謝状が贈られました。

 この公演の狙いについて、斎藤歩さんは以下のように語っています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 子ども向けの劇というよりは「親子向けの劇」というつもりで、「劇のたまご」シリーズは創っています。みんなが知っているシンデレラの物語ですが、グリム童話の原作「灰かぶり」は、王子様がちょっとバカだったり、とぼけたハトが大活躍したり、意地悪なお姉さんたちが可愛らしかったり、主役のシンデレラよりも、わき役の人たち動物たちがちょっとおかしくて、劇にしてみたらとっても面白いんです。
 そんなシンデレラの物語を読んだペングアートの子どもたちが、本当に自由に、勝手気ままに空想して、たくさんの色鮮やかで素敵な絵を描いてくれました。シアターZOOを飛び出して、hitaruのクリエイティブスタジオ、ちょっと大きな舞台にたくさんの絵を飾ってお待ちしています。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に観に来てくださいね。

* 劇のたまごーー> 2001年、多くの方のご協力によって誕生した公益財団法人北海道演劇財団が運営する「扇谷記念スタジオ・シアターZOO」は、地域の未来を担う子どもたちにも演劇の魅力を届けたいと、15周年を迎えた2016年から「劇のたまご」シリーズを製作しています。これまで、宮沢賢治『注文の多い料理店』、グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』『シンデレラ』『赤ずきん』など、子どもも、大人も、外国人のおともだちも、誰もが楽しめる世界の名作の新しい魅力を「劇のたまご」として生みだしてきました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 幅広いお客さまに劇場に足を運んで頂ければ、この13回目の演劇シーズンは、さらにすそ野が広がることでしょう、楽しみですね。

6月札幌座サロンの会 2019

Posted by 秋山孝二
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 札幌座サロンの会、6月例会は、山田せつ子(http://www.d-1986.com/interview/in_075さんをゲストにお迎えしました。今回の札幌での公演はこちら。

~~~~~~~~~~~ HPより

 ここから、そこから、ダンスは生まれる。 器となった体は、動き、思考し、満たされる。 即興舞踏と出会い、独自のダンスを作り出した山田せつ子、 一昨年より、三鷹SCOOLで連続ソロ公演を展開し、 そのダンスは大胆に密度を深めている。 四度目となる北海道での公演は 馬頭琴・喉歌奏者の嵯峨治彦との初コラボレーション。 また、山田せつ子がナビゲーターとなって 札幌のダンサーが創り、踊ります。

<キャスト>

速度ノ花 vol.1

ダンスソロ:山田せつ子

馬頭琴:嵯峨治彦

速度ノ花 vol.2 ナビゲーション:山田せつ子

ダンス:大森弥子(Takako Classical Ballet)、河野千晶(micelle) 、堀内まゆみ、 浜田純平(Organ Works、ダンススタジオマインド)

~~~~~~~~~~~~~

 サロンの会では、山田せつ子さんのこれまでの活動の詳細、(公財)北海道演劇財団の木村典子さんとの長い交流関係等を中心に、公演に向けたエピソードについても面白いお話の数々でした。

山田せつ子さん

山田せつ子さん

参加者との意見交換も

参加者との意見交換も

* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E5%BA%A7%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%BC%9A

ゴドーを語る @ ZOOサロン 

Posted by 秋山孝二
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 今年の師走、サミュエル・ベケット作「ゴドーを待ちながら」を札幌文化芸術劇場hitaruのオープニングシリーズとしてクリエイティブスタジオで公演します。新しい劇場の創造スタジオに、かつての寺山修司作品には欠かせない存在であり、2016年には野村萬斎演出による「マクベス」でも札幌の舞台に立った特異な身体性を誇る二人の怪優、福士惠二と高田恵篤を東京から招きます。

* 札幌文化芸術劇場hitaru(https://www.sapporo-community-plaza.jp/theater.html

* クリエイティブスタジオ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/facility_creativestudio.html

* http://www.h-paf.ne.jp/program/godot/
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キャスト

斎藤歩(札幌座)
納谷真大(イレブンナイン)
福士惠二
高田恵篤(演劇実験室◎万有引力)

鶴田茉夕(劇団ひまわり)

スタッフ

演出助手:櫻井幸絵(札幌座)
舞台美術デザイン:島次郎
舞台監督:高橋詳幸(アクトコール)
舞台監督助手:横尾寛(ヨコオ制作所)
大道具製作:アクトコール
照明プラン:大野道乃
照明オペレーター:札幌文化芸術劇場hitaru
衣裳デザイン:磯貝圭子(札幌座)
衣裳製作:山本菜穂(札幌座)
小道具:高子未来(札幌座)・熊木志保(札幌座)
宣伝美術:若林瑞沙(studio COPAIN)
撮影:田邊馨(studio COPAIN)
著作権代理:(株)フランス著作権事務所
制作協力:劇団ひまわり・エヌチケ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

混迷を深め、閉塞感が漂う世界
絶望的で笑えない限界に陥った人間の状況を嗤う名作
現れない救世主を待ち続けるこの作品を
札幌から、世界へ。

 今回、演出・出演している北海道演劇財団専務理事の斎藤歩は語っています。

~~~~

 アイルランド出身の劇作家、サミュエル・ベケットが執筆したこの戯曲は、1953年の初演以来、世界中の演劇人に大きな影響を与えてきました。「ゴドー」は世界中で、勿論日本においても現代演劇の世界遺産的作品として知られ、上演が繰り返されています。「ゴドー」をヒントに創作された作品も数限りなく、第二次世界大戦という人類最大の殺戮が行われた直後のヨーロッパで創作されたこの作品がその後、世界各地の紛争や大災害の起こった場所の劇場でも、繰り返し上演されてきました。北海道の網走刑務所では串田和美さん演出で緒形拳さんが出演した「ゴドー」が2000年に上演されています。
 「ゴドー」という救世主をひたすら待ち続けるこの滑稽な作品が、長い景気低迷や未曽有の大災害に繰り返し見舞われ、閉塞感が漂い、救世主をイメージすることすら難しい現代日本を生きる私たちに何を問いかけるのでしょうか。

~~~~

 先日は、札幌のシアターZooで、出演する4名の役者の方々を招いてZooサロンが開かれました。関係者、サロン会員ほか満席の中、1時間のトークと懇談は一つの公演を間近でみたような面白さ、さすがに大人の役者4人は懐深く、言葉にも味がありました。斎藤歩は、「日本ではこの作品を『不条理劇』として、難しく考え過ぎているのではいか。もっとシンプルに『面白い』でいいと思う」と。そして、日常の会話のやり取り、会議での方がよっぽど「不条理」な場面が多い、とも。私も全く同感でした。

斎藤歩さん

斎藤歩

高田恵篤、福士惠二、納谷真大

高田恵篤、福士惠二、納谷真大

 私は今のところ、公演前の4人のトークイベント、公演は初日、中日、千秋楽と3回の観劇予約を入れています。舞台、照明設定も一流の方々で斬新なようで、新しい舞台のオープニングに相応しい伝説の舞台となりそうです、本番が楽しみですね。

アイーダ & 登紀子ライブ、ほか

Posted by 秋山孝二
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 芸術の秋!、この連休は、オペラ、映画、ライブコンサートと大忙しでした。

 まずは、札幌市中央区の「市民交流プラザ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/about.html」の開館記念式典、その中核施設「hitaru(https://www.sapporo-community-plaza.jp/theater.html)」での「こけら落とし公演・オペラ『アイーダ』(https://www.sapporo-community-plaza.jp/event_181007.html」、その日の午前中は、映画「1987、ある闘いの真実(https://eiga.com/movie/89074/」、そして連休最終日は、「加藤登紀子さんライブコンサート『運命の歌のジグソーパズル』https://ameblo.jp/tokiko-kato/)」でした。

 「札幌市民交流プラザ」は、

: 国内外の優れた舞台芸術やさまざまな公演を鑑賞できる「札幌文化芸術劇場 hitaru」

https://www.sapporo-community-plaza.jp/theater.html

: 市民の文化芸術活動をサポートし、札幌の文化芸術を支え、育てていく「札幌文化芸術交流センター SCARTS」

https://www.sapporo-community-plaza.jp/scarts.php

:都心に集う人々に仕事やくらしに役立つ情報を提供する課題解決型図書館「札幌市図書・情報館」

https://www.sapporo-community-plaza.jp/library.html

の3つからなる、複合施設です。

 札幌における多様な文化芸術活動の中心的な拠点であるとともに、市民の仕事やくらしに関する課題の解決を支援し、それらを通して多くの人が交流する場となることを目標としています。

 3つの機能が連携して相乗効果を生むことにより、多くの交流が生まれ、新たなつながりや発想につなげていきます。施設全体を利用して3者が協働する取組を行い、市民が気軽に文化芸術に触れ、交流する機会を提供するとともに、創世1.1.1区(そうせいさんく)のにぎわいを創出し、「創造都市さっぽろ」の実現に大きく寄与していくことを目指していくそうです。

 先日の「会館記念式典」には、私は「(公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)」の理事長としてご招待を受けて、斎藤歩常務理事と木村事務局長と出席しました。最初のファンファーレ、最後のオペラ「アイーダ」からの曲の一部等、期待を膨らませる内容でしたが、前段の来賓のご挨拶は、皆さん型通りの台風・地震の被災お見舞いに始まり、記念すべき式典としてはいかにも無味乾燥で印象の薄いものでした。折角の一回限りのチャンスに、もっと芸術文化発信を印象付ける「何か」があってもよかったのではと、残念な気持が私には残りました。

 翌日のオペラ『アイーダ』は、歌曲、バレエ、オーケストラ等、その相まった量感が札幌では初めてですね。1987年ヴェローナ生まれ。アンドレア・バッティストーニは、国際的に頭角を現している若き才能であり、同世代の最も重要な指揮者の一人と評されています

ヴェルディ オペラ アイーダ パンフレットのイメージ

 その日の午前中は、「映画『1987、ある闘いの真実』(https://www.youtube.com/watch?v=7fcTivHMDZI」でした。緊張感のある、映画としての完成度の高い作品、感動しました。

 さらに翌日は、加藤登紀子さんのライブコンサート。今回は、北海道胆振東部地震のチャリティーコンサートとなったようです。

加藤登紀子さんからメッセージが届きました。

この度の地震で被災された皆さんに、心からお見舞い申し上げます。
寒さに向かい大変だと思いますが、頑張ってください。
10月8日の札幌でのコンサートをチャリティーコンサートに切り替えさせて頂き、収益を被災された皆様にお届けします。

バックヤードツアー @ 札幌

Posted by 秋山孝二
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 来月オープンする「札幌市民交流プラザ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/」にある二つの舞台、「札幌文化芸術劇場(hiitaru)」と「クリエイティブスタジオ」のバックヤードツアー、演劇関係者の皆さんとご一緒に隅から隅まで歩きました。

 クリエイティブスタジオのこけら落とし公演は、斎藤歩・納谷真大も出演する「ゴドーを待ちながら(https://www.sapporo-community-plaza.jp/creativestudio_godot…」です、楽しみですね。

 この日のバックヤードツアーは、まずは「クリエイティブスタジオ(https://www.sapporo-community-plaza.jp/facility_creativestudio.html」から。

クリエイティブセンター

クリエイティブスタジオ

 そこから上の階の「札幌文化芸術劇場(hiitaru)(https://www.sapporo-community-plaza.jp/theater.html」へ。大道具搬入エリアからステージ裏へ。

メインステージ舞台裏

メインステージ舞台裏

ステージ奥のスクリーンと裏舞台

ステージ奥のスクリーンと裏舞台

 下手からステージ、そこから見る観客席とオーケストラボックス。

メイン観客席

メイン観客席

4階席から舞台を望む

4階席から舞台・1階客席を望む

 ロビーは吹き抜けで北海道の広大な雰囲気も。

ロビーから

ロビーから

 外は、藻岩山、創成川、大通り公園、テレビ塔と、札幌のシンボリックな景色が広がります。

外の景色も最高

外の景色も最高

 公共スペース・エントランスロビーからのエレベーターは、9階まで観客席用。

エレベーター内

エレベーター内

 バックヤードの資材、大道具等を運ぶ10トンエレベーターも豪快です。建物が上下する感じ。

10トンエレベーター

10トンエレベーター

 地下のトラックヤードは11トントラックが2台同時に着ける場となっています。

地下のトラックヤード、同時に2台

地下のトラックヤード、同時に2台

 10月の札幌市民芸術劇場(https://www.sapporo-community-plaza.jp/theater.html)のこけら落とし公演は、「ヴェルディ作曲 オペラ アイーダhttps://www.sapporo-community-plaza.jp/event_181007.html」です。私も(公財)北海道演劇財団の理事長として、前日の開館祝賀会とともにご招待を受けています、こちらも楽しみですね。

 札幌に、また一つ、文化の拠点が生まれようとしています!

映画『万引き家族』

Posted by 秋山孝二
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 映画『万引き家族(http://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/)』​は、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、日本映画では21年ぶりとなる最高賞にあたる「パルムドール」を受賞しました。この公式HPで予告編のナレーションは、我が(公財)北海道演劇財団の斎藤歩専務理事です!

 是枝裕和監督は語っています、「血縁が無い中で人って家族が作れるのだろうか?血のつながっていない共同体をどう構築していけるか、ということですね。特に震災以降、世間で家族の絆が連呼されることに居心地の悪さを感じていて。だから犯罪でつながった家族の姿を描くことによって、“絆って何だろうな”、と改めて考えてみたいと思いました。」と。

映画『万引き家族』 是枝裕和監督が犯罪で繋がる家族を描く、リリーフランキー×安藤サクラ×松岡茉優 - 写真1

映画『万引き家族』
公開日:2018年6月8日(金)全国ロードショー
監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)
出演:リリー・フランキー 安藤サクラ / 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明 / 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林
配給:ギャガ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~HPより

 映画『万引き家族』​は、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門への正式出品され、最高賞にあたるパルムドールを受賞。日本の映画では今村昌平監督による『うなぎ』以来のことで21年ぶりとなり、大きく話題を呼んでいる。是枝監督は、コンペティション部門では『海街diary』から3年ぶり、5回目の出品となる。また、2004年『誰も知らない』で主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞、2013年『そして父になる』で審査員賞を受賞した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林、役者の力量と言うのでしょうか、セリフが実に自然で、脚本がまるで無いみたいな日常性を醸し出しています。家族みんなで素うどんをすすったり、縁側で花火を見上げたり、戦後の昭和を生きてきた私は何気ない場面にそれを感じました。血が繋がった家族がDV・ネグレクト等の問題が頻発する現代社会で、「万引き」という犯罪で生計を立て「家族」を形成して生きている姿から、「暮らす、生きていく」意味合い、今の日本社会への静かな問題提起となっています。

観劇 & 第114回北を語る会

Posted by 秋山孝二
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 「北を語る会」、今回は第114回目、シアターZooで『フレップの花、咲く頃に』の観劇の後、隣の稽古場で懇親会でした。

* 「北を語る会」のこれまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%97%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E4%BC%9A

『フレップの花、咲く頃に』ーー> http://www.h-paf.ne.jp/program/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%AE%E8%8A%B1

フレップの花、咲く頃に

<キャスト>

山田百次
西田薫(フリー)
熊木志保(札幌座)
竹原圭一(RED KING CRAB)
高橋海妃(フリー)

友情出演
アリョーナ(ジャイブプロモーション)

 朝鮮人、日本人、ロシア人、樺太アイヌたちが、国家・民族の垣根を越えて一つのコミュニティを奇跡的に形成していた「混住」の時代、個人レベルでの心の交流を描いた作品です。この日の公演は満席で、終了後の皆さんのお顔は満足感で溢れていました。

 今回演出の斎藤歩からのメッセージです。~~~~~~~~~~~~~~~~

 台本を執筆するのは山田百次くん(ホエイ)です。「珈琲法要」をご覧になられた方も多いと思いますし、2月「暴雪圏」での強盗殺人犯の演技も記憶に新しいと思います。

 昨年「亀、もしくは…。」のサハリン公演を終え、サハリンとの新たな交流を検討していた矢先に、私が出会った一つの手記をもとに百次君が取材を重ね、脚本化してくれました。敗戦直後の樺太に残留していた日本人の方々が経験した「混住」という時代。当時小学生だった吉岡潤三さん(北海道演劇財団理事)のお宅に、突然ソビエト軍のトラックが横付けされ、一組のロシア人夫婦が降ろされて「お前たちは今日からこの夫婦と一緒に暮らせ」と命じられたのだそうです。それから、ロシア人の夫婦と吉岡さんのご家族の2年ほどの暮らしが始まったのですが、そのころ樺太には大勢の朝鮮人も連れて来られていたり、樺太アイヌの方々もいたり、様々な民族の人たちが、垣根を持たずに一緒に暮らすコミュニティを形作っていたのだそうです。

 実際に北海道のすぐ隣の島で起こっていたことを舞台上に現わすためには、ロシア人の俳優が必要でした。サハリンのチェーホフ劇場から呼んでこなければならないかなぁ…と考えていた矢先に、テレビの画面に現れてくれたのがアリョーナさんでした。すぐに電話に飛びつき、連絡先を調べて出演交渉したところ「友情出演」という形で出演してくれることになりました。山田百次くんも勿論出演し、5月の「シンデレラ」に続いて連投の西田薫、熊木志保、そしてMAMの「父と暮せば」でTGR俳優賞を受賞した高橋海妃さん、更に竹原圭一くん(RED KING CRAB)も、二つ返事で出演を了承してくれました。

 今年は「日本におけるロシア年」だそうで、日本とロシアの友好・交流について考えることの多い年だと思いますし、北海道150年という事で、記念事業としても登録をさせていただいています。北海道から世界を、そしてこの国の近代を眺め感じ・考える貴重な作品になると思います。シアターZOOで全10ステージ、皆さまを劇場でお待ちしています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 この公演に至るプロセスも具に見ていた私としては、作品自体の知らなかった樺太の歴史の一断面とともに、地域のテーマとしての興味深さも感じて、余韻が残りました。脚本の山田百次さんは、これを書くために実際にサハリンに調査に行かれたとか、すごいですね。

 終演後の役者の皆さんを含めた「北を語る会」メンバーの懇親会は、話題満載で大変楽しい時間となりました。観劇後のこのようなひと時、数倍の喜びとなります。

50名を越える参加者の皆さん

50名を越える参加者の皆さん

演出の斎藤歩さん

演出の斎藤歩さん

原作者の吉岡順三さん

原作者の吉岡順三さん

脚本。主演の山田百次さん

脚本・主演の山田百次さん

サハリンのロシア人を演じるアリョーナさん

サハリンのロシア人を演じるアリョーナさん(サハリン出身)

 在札幌ロシア総領事館の総領事もご覧になって、今後、サハリンでの公演も含めた企画に構想も膨らんでいるようです。これまでも札幌座は、ハンガリー、ルーマニア、韓国、ロシア等、数々の海外公演を経て、その都度大きな進化をしてきているので、これからも楽しみです!

皆さん、お疲れさまでした!!

ZOOサロン6月例会 2018

Posted by 秋山孝二
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 毎回、様々なゲストを招く『シアターZOOサロン』、「演劇」という接点で結ばれた様々な方が集まり、語り合い、親睦を深める楽しい集いです。今月は作家・佐川光晴さんと俳優・斎藤歩さんと北海道大学同級生対談、タイトルは「持続と変化」でした。斎藤歩さんは、(公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)常務理事・演劇監督で、映画・芝居の出演・演出ほか、私と一緒に財団運営で日々汗を流しています。

* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%BCZOO%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%B3

「持続と変化」同級生対談

~~~~~~~~~~~~~~~ ご案内チラシより引用

 6月のZOOサロンは、1983年4月、ともに18歳で北海道大学に入学した北海道演劇財団の芸術監督・斎藤歩と、現在、様々な小説で注目を集めている佐川光晴さんが、学生時代の活動から現在に至る軌跡を縦横に語るトークショーを行います。佐川さんは1965年に東京で産まれ、茅ヶ崎で育ち、83年4月北海道大学文Ⅲ系に入学しました。恵迪寮に入寮し、寮自治会の執行委員長等を務めていた頃に、斎藤歩と北大で出会っています。
 87年4月~88年3月、ガセイ南米研修基金奨学生として1年間中南米諸国に滞在。89年3月北大法学部卒業と同時に「劇団どくんご」所属の女優と結婚し、埼玉県に移住。2000年9月、屠畜場での仕事を描いた「生活の設計」で新潮新人賞を受賞。01年2月に10年間勤務した大宮食肉荷受(株)を退社。作家専業となり、02年『縮んだ愛』で野間文芸新人賞、11年『おれのおばさん』で坪田譲治文学賞を受賞。主夫として二人の息子を育てた経歴から、子育てに関する著作も多い、そんな佐川さんが話してくれるのは、北大に入ってから今日までの「持続と変化」だそうです。お楽しみに。

~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

 彼らの時代、どんな大学生活だったのか興味がありました。北海道大学恵迪寮の寮自治会執行委員長だった佐川光晴さん、その懐かしい思い出話とともに、受け継いだ次の寮長の顛末をずっと心に引きずる奥の深い物語となっていきました。

佐川光晴さんと斎藤歩さん

佐川光晴さんと斎藤歩さん

 人生の転機、職を代えてもその場その場に向き合う真摯な姿勢は、多くの先輩・仲間からも一目を置かれる存在だったようです。斎藤歩との出会い他、私が知らなかった時代の学生生活を垣間見た思いです。

 帰り道、久しぶりの気持ち良い余韻を味わいました、ありがとうございます。

作家 佐川光晴さん

作家 佐川光晴さん

* 作家・佐川光晴 https://booklog.jp/author/%E4%BD%90%E5%B7%9D%E5%85%89%E6%99%B4

昨今の演劇事情 @ サッポロ&北海道

Posted by 秋山孝二
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 (公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)は、20年を経た今、あらたな方向性で地域の芸術創造に邁進しています。

 新しい年度を迎えて、最初の会報に掲載するご挨拶&報告をベースに、さらに補足した内容でご紹介します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 公益財団法人 北海道演劇財団 理事長 秋山孝二

 皆さまへ

 おかげさまで公益財団法人北海道演劇財団は21年目を終え、一昨年策定した中期5か年計画に基づき、新たな方向性でスタートを切っています。転換・変革は容易ではありませんが、この間、皆さま方から寄せられた多大なお力添えとお励ましを糧に、関係者一同、日々努力しており、厚く御礼申し上げます。

 振り返ると、予算の適正規模を模索しながらも、事業が着実に発展していく一方、演劇の制作公演ばかりでなく、地域文化活動への貢献、小中学校におけるコミュニケーション教育、様々な世代へのワークショップ、まちづくりへの参加、劇場の運営等、多岐に渡る活動を展開し、北海道の演劇界にとっても少なからず貢献できたのではと思っています。

 まず、制作公演では、札幌座新作「象じゃないのに・・・。」を皮切りに、サハリン公演、清田公演、国際芸術祭参加公演、そして真冬の札幌で佐々木譲さん原作・札幌座新作「暴雪圏」と、大いに盛り上がりました。特に「暴雪圏」は、斎藤歩常務理事が7年越しに実現できた力作で、雪の表現を得意とする札幌座の魅力を存分に発揮しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32276

 3か国語の字幕付きでの日替わり公演、外国人向けのSNSサイトへの予約注文等、細かいサービスへのチャレンジも続きました。事前に原作者・佐々木譲さんをお招きしてのトークショー、多くのメディアの皆様からの名義後援等、これまでにない規模の広報活動も行い、全てのステージの前売りが瞬く間に完売となり、今後に繋がる公演でした。

 また、シアターZOO企画公演「劇のたまご」と銘打って、出演者も含めて子育て世代のために、親子で楽しめる稽古場、劇場設定で、新たな観劇ニーズを掘り起こし大成功でした。

* http://kodomo-manabi-labo.net/dramaeducation-kaigai

 次にご報告したいのは、東京での長期公演初日にご逝去された中嶋しゅうさんの代役として、わずか数日前に急きょ呼ばれた北海道演劇財団常務理事の斎藤歩が、東京芸術劇場、大阪の梅田芸術劇場での3週間の長期公演を見事に勤め終えたことです。役者としての彼の底力はあっ晴れでしたが、君ならできると背中を押した財団関係者、身内ながら大切な時期にそれを地元で支えた演劇財団職員にも拍手を送ります。それ以外にも、近畿大学、青森県立美術館シアター等でも活躍した1年でした。

* https://www.youtube.com/watch?v=IQurM0Br3cc

* https://spice.eplus.jp/articles/134822

 さらに人材育成活動においては、大きく活動の幅が広がり、深まりました。札幌市内の小・中・高・大学の教育現場への講師派遣プログラムほか、道内各地への学校・学童保育施設・社会福祉協議会・PTA等への派遣も積極的に行い、演劇人の持つノウハウを地域に活かす取り組みを進展し、ここでも子育て世代をつなぐセミナーも開催しました。

 ここまで、過ぎた1年を簡単に振り返りましたが、新年度も、基本的には新しい方向性に基づき、演劇創造では、新作創造に取り組む一方、好評作品の再演・海外交流にも力を入れて参ります。また、講師派遣は前年度事業を継続し、子育て世代・高齢者対象のワークショップほか、引き続き教育現場でのセミナー等も実施します。劇場運営においては、創造型劇場に向けた劇作家育成ほか、幅広いお客さまを劇場に招き入れる企画も充実したいと思います。地域文化活動は、方向転換で今年度以降、財団としては大幅に規模を縮小しますが、提携・委託で活動は続け、演劇作品の提供だけでなく、地域づくりへの講師派遣事業に力を入れていきます。

 以上、20年の歴史を経て、今、私たちはさらなるステップアップを目指し、一層の公益財団法人として地域への貢献を軸に大きく方向転換の最中です。財団経営と演劇創造の両方を担える人材が、これからの北海道における芸術・文化の主軸として活躍する時代はもうすぐそこまで来ていることを実感する昨今です。どうか、引き続きのご支援・ご協力をお願い申し上げます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 会報掲載予定に少々追補して簡単に活動を振り返りました。演劇創造と演劇財団経営(マネジメント)、この両立を目指して、これからも北海道演劇財団は前進して地域社会に貢献して参ります!

ピンクゴールドレディ、初ライブ!

Posted by 秋山孝二
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 札幌市中央区ススキノの端、古民家ギャラリー「鴨々堂http://kamokamodo.com/ミイとケイの思い出トークライブピンクゴールドレディ~Sweet Memories」が衝撃のデビューです!

チラシ表紙!

チラシ表紙!

素晴らしいデュエット、向いの立体駐車場のお兄さんもしばし釘付け

ガラスの奥、向いの立体駐車場のお兄さんもしばし釘付け

 ご案内には、~~~~ シンガーソングライター横尾美穂(ミイ)と女優の磯貝圭子(ケイ)。四十路の女性が共感できるパフォーマンスを模索してこの企画を立ち上げました。共通点「ピンクレディが好きだった」というところから、ピンクゴールドレディというユニット名にしました。初お披露目は、これまでの道のりを振り返りながら、思い出の歌を歌うトーク&ライブです!呑みながら、楽しんでみていただきたいです~~~~~

昔の写真を振り返り

昔の写真を振り返り

亡き友との想い出も

亡き友との想い出も

 最後は参加者皆さんで記念撮影。

初ライブは大盛り上がり

初ライブは大盛り上がり

 ケイ(磯貝圭子)さんは、(公財)北海道演劇財団の札幌座のベテラン女優、ジャズから演歌とその歌は幅広く、この日も「津軽海峡冬景色」は特によかった!ミイ(横尾美穂)さんは、私の高校のはるか後輩、ご主人も演劇財団でお世話になりました。ピンクレディーのレパートリーが中心でしたが、時代の空気を感じさせる魅力的なひと時でした。ガラス窓から覗く歩道を歩く人々、向いの立体駐車場のお兄さんたち、二人のパフォーマンスの裏側から釘付けの様子が客席から観ることができて一層盛り上がりを見せました、今後の定期的ライブを期待したいですね!

中島公園百物語 2017

Posted by 秋山孝二
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 8/19(土)、20(日)の2日間、札幌国際芸術祭2017公式プログラム「中島公園百物語 by 札幌座&こぐま座」公演は、昼の赤レンガ広場のパレード、夜の中島公園での30分のコンパクトな物語と、押すな押すなの子連れのお客さま、私は懐かしさと新たな気づきでいっぱい、素晴らしい作品でした!夜の野外観劇には虫よけスプレーが必要でしたね。

http://www.syaa.jp/sisetu/gekijou/kogumaza/schedule/pg643.html

https://www.youtube.com/watch?v=KbCw-sAYphc&feature=youtu.be

チラシ

当日チラシ

 初日昼、赤レンガテラス広場でのパレード。多くの市民、観光客の注目を集めました!道庁赤レンガとこのパレードのコラボが絵になりました!

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、屋外

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、屋外

 夜7時半からの中島公園児童会館前広場には、30分以上前から押すな押すなのお客様。照明に虫たちも引き寄せられて、防虫スプレーが大活躍。

公演開始前から人・人・人

公演開始前から人・人・人

 公演は、札幌中島公園の100年の歴史をコンパクトに紹介していました。ライオン食堂、屋外プール、遊園地、冬のスケート場等、懐かしい私の思い出とも重なり、さらに新しい気づきもありました。

サーカス小屋から像が逃げた

サーカス小屋から像が逃げた

フィナーレ

フィナーレ

 公演終了後も交流が続き、お客様はなかなか帰りません。

講演終了後も交流が続き

 2日間で約2,000名近くの方にご来場いただき本当にたくさんのみなさまに感謝です。このプログラム、これで終わりではもったいない気がします、中島公園、ススキノ界隈の観光ツーリズムで夜のプログラムのレパートリーとして、「中島公園百物語」をラインナップしたいですね。

 今年の3月から動き出したこのプロジェクト。札幌座の皆さんによる興味深い中島公園の歴史エピソードのプレゼンをもとに、やまびこ座・こぐま座の子どもたちが妖怪のキャラクターを考え、それを美術監督の沢則行さんに子どもたちがプレゼン、子どもたちのアイディアをヒントに沢さんが素敵な妖怪たちをデザインしてくれました。そして沢さんや舞台の専門スタッフのみなさんに教えてもらいながらの人形製作、プロの役者であり演出家の斎藤歩さんからの演技指導と、子どもたちにとっては、刺激的な日々だったようです。作品を与えられたのではなく、まさに「創作した」日々、そうです、この間、子供たちの「活動」があったのです。

* 沢則行さんーー> http://norisawa.net/?page_id=46

 感動しました。沢則行さんは公演終了後、翌日にはホームグラウンドのチェコに飛び立ったそうです、本当にご指導ありがとうございます。北海道演劇財団札幌座の斉藤歩さん、磯貝圭子さん、お疲れさま。

冬の花火 @ 大倉山

Posted by 秋山孝二
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 花火は昔は夏の風物詩でしたが、昨今は季節はあまり関係ないようですね。

 ホワイトデーのイベントニュースとしては小耳に挟んではいましたが、先日、3月の夜に突然「ドーン、ドーン、パチパチ」という連続音が家のすぐそばで何回も起こりました。以前夏に、近くの札幌西高の学校祭で校庭から花火が上がったことがありましたが、今回はさらに大きな音。咄嗟にカーテンを開けて窓の外を見ると、なんと打ち上げ花火ではありませんか。家の中からこんな近くで花火が観れる!そうか大倉山ジャンプ台でのイベント「札幌雪花火2017(http://www.sapporo-snow-hanabi.com/」か、と気が付いた次第です。慌ててカメラで撮った写真、実際はもっともっと鮮やかな色合いでしたのに申し訳ありません。

家の窓から大倉山方向に

家の窓から大倉山方向に

次々と打ち上げ花火が

次々と打ち上げ花火が

 私の家からは上空の花火だけしか見えませんでしたが、その後のニュースでは現場で素晴らしいページェントが繰り広げられていたようで、2,000円のチケットもあっという間に完売だったとか。下の動画、ダイナミックな様子が分かります。

* https://www.youtube.com/watch?v=xRnh_wvuKTI

 HPを見てみると、来年の「北海道150年」の関連事業でもあったのですね。

 北海道150年事業については、私も北海道演劇財団理事長として1月に三重県を訪問しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%9C%8C%E8%A8%AA%E5%95%8F

札幌演劇シーズン冬 2017、終了!

Posted by 秋山孝二
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 「札幌演劇シーズン冬 2017(http://s-e-season.com/」が過去最高の観客数、大盛況のうちに終了しました。

今回のパンフレット表紙

今回のパンフレット表紙

 今年で6年目、年2回冬・夏なので11シーズン目に入ったこの企画は、札幌で生まれた優れた演劇を札幌の財産として受け継ぎ、札幌ならではの資源として、演劇の持つ力で札幌の街をさらに活力あふれる街に変えていく。札幌演劇シーズンはそんなことを目指している取り組みです。

 欧米ではどの街にも図書館があるように劇場が存在し、そこに所属するプロの劇団が蓄えてきたレパートリー作品を長期間にわたり再演し続ける「演劇シーズン」があります。 人々はシーズンを心待ちにし、シーズンが幕を開けると街は観光客で一気に活気づくと言います。私たちはそんな劇場文化を札幌にも根付かせたいと考え、「札幌演劇シーズン」を開催してきています。アメリカ・オレゴン州アッシュランドの「OSF」もその一つです。

* OSF(前) http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18021

* OSF(後) http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18027

 「札幌演劇シーズン冬 2017」のラインアップは以下の5作品です。今年の公演は実に多彩、「ゲキカン(http://s-e-season.com/gekikan/」では観劇した方々の率直な感想が語られています、どれも大変面白いですね、同じ芝居を観てこんなにも多様な受け止め方ができるとは。

* 劇団千年王國「狼王ロボ」 http://s-e-season.com/program/lobo/

* 札幌座「北緯43°のワーニャ」 http://s-e-season.com/program/vanya/

* NEXTAGE「LaundryRoom No.5」 http://s-e-season.com/program/lr/

* 実験演劇集団 風蝕異人街「邪宗門」 http://s-e-season.com/program/jashumon/

* 弦巻楽団「君は素敵」 http://s-e-season.com/program/suteki/

 私も「狼王ロボ」にメッセージを寄せました。

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応援メッセージ <秋山孝二/公益財団法人 北海道演劇財団 理事長>

『出会いの感動、大人も子供も楽しめる華やかな舞台!』

 「狼王ロボ」との出会いは、2011年11月の札幌劇場祭でした。3・11の大震災を経て、芸術・文化のエネルギーを再確認した一ヶ月で、当時、私は審査員の一員として、まだ一度も演劇を観たことの無いごく普通の市民に対して、劇場に足を運んでもらう努力・意欲が感じられること、何か新しいものを追いかけている姿に注目していましたが、その全てが盛り込まれた素晴らしい作品、大賞・オーディエンス賞を受賞し、今も、当時の感動が甦ります。
 劇団代表・橋口幸絵さんが選んだ「狼王ロボ」、シートン動物記から、アメリカの開拓時代に大自然で繰り広げられた狼と人との戦いは、同時に、日本の開拓地・北海道の現在にまで繋がる「人間と野生動物の共存問題」を問う作品でした。肉食生態系の頂点としてのロボ、家畜殺しで憎まれるロボ、その両方に着目し、生きていくことの厳しさや命の尊さ、儚さを描いたテーマ性、更に、ダンス、音楽、装置ほか、大人も子供も楽しめる華やかな舞台になっていましたね。
 公演後、私は劇団に道東・標茶町虹別、(株)オオカミの森の主宰・桑原康生さんをご紹介し、皆さんがその後訪問されたことを聞きました。日本では歴史的にも「神」として奉られていた狼、空に向かって高く響き渡る遠吠えを聞きながら、また一つ「野生」の力を感じてくれたことと思います。
2回目のこの「シーズン」公演、関係の全ての方々に感謝し、これからの活躍を大いに期待すると同時に、プロとして生活出来るためにも、多くの市民に劇場に足を運んで頂きたいですね。

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 全ての公演が終了した翌日、関係者が集まり反省会を行いました。その時の様子ですが、ひどい写真ばかりでお許し下さい。

 「演劇創造都市札幌プロジェクト(http://s-e-season.com/about/about-project.html」の代表・蔵隆司さんもご挨拶。観客数とか規模の拡大のみを追いかけるのではなく、冷静なこの間の総括と新たな担い手組織の構築等、今後の持続性に向けた冷静なご指摘がありました。さらに今シーズンを終了して、Web解析から様々な傾向と変化をつかみ取ることができました。観客数が最高であると喜ぶだけでなく、マーケッティングの成果、事前告知、盛り上げイベント他、これまでの関係者プラス多くの皆さまのご尽力の賜物であることを、データから読み取ることができます。いずれHPに掲載されるでしょう、そして、今後の新たな飛躍のヒントが盛り込まれています。

 各劇場もよく頑張りましたね。事前のチケット販売、当日のお客さばき、劇場経営等、6年間の積み重ねのノウハウは実に貴重な経験の相乗効果となっています。

演劇創造都市札幌の蔵代表
「演劇創造都市札幌」の蔵隆司代表

Web担当の さん、素晴らしい分析資料!

Web担当から素晴らしい分析資料!

札幌座の横山さん

札幌座の横山さん

 舞台に関わる方々ばかりでなく、より多くの支援する企業・団体・人々のお知恵と力を得て、これからのこの企画の発展を期待したいですね。皆さま、お疲れ様でした!

Re:Z 大賞 2017、決定!

Posted by 秋山孝二
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 (公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)のシアターZooで公演する企画【Re:Z(リゼット)】、これは「リピートZOO」の略称で、札幌で活動している劇団のほか、道外、海外などの劇団と提携し、様々なジャンルの公演を行っています。劇場に何度も繰り返しご来場いただけるよう、良質な作品の提供に努めてます。

* 今年度の企画・公演はこちら――> http://www.h-paf.ne.jp/zoo/program_info/

 その中から毎年、「Re:Z大賞」を選んで表彰していますが、今年は増澤ノゾムさんのMAMの「父と暮らせば(http://nozomu.c.ooco.jp/mam.html)」が大賞を受賞しました。「MAM(マム)」は脚本家/演出家の増澤ノゾムさんが試みる小劇場の枠を超えた作品を提供する為の演劇ユニット。正式には「Masuzawa ArtIst’s Meeting」毎回流動的なゲストメンバーで、小劇場ならではの緊密な空間を駆使し、新鮮で上質ななエンターテイメントを目指しています。東京、札幌での活動を展開し、それぞれの地域での役者交換上演、他地域への公演展開を模索しています。

 先日、シアターZooで受賞の会、代表の増澤ノゾムさん、札幌チームの松崎勝巳さん、高橋海妃さんほかスタッフの方もご参加して皆さんでお祝いをしました。

* これまでの大賞受賞者――> http://www.h-paf.ne.jp/zoo/wp-content/themes/vanguard2/images/program_info/ReZ_before_2015.pdf#zoom=70

 毎年、この表彰状の文言と字体が素晴らしいのですが、今年は一層磨きが掛かって格調が高いと思っています、飯塚優子さん、山野久治さん、ありがとうございます!

MaMの

MaMの増澤ノゾムさんほかとご一緒に

文章は飯塚優子さん、書は山野久治さん

文章は飯塚優子さん、書は山野久治さん

 引き続いては、「演劇創造都市札幌プロジェクト(http://s-e-season.com/about/about-project.html」の新たな提案の原案発表と意見交換でした。演劇シーズンが定着して幅広い層の方々が劇場に足を運ぶようになってきていますが、さらに一層の飛躍をするためには、あらたな担い手側の体制も必要だと思います。その辺を織り込んでの議論が率直に提起されて、大変内容の濃い意見交換となりました。近いうちに新たな提案として世に出ていくと思っています、乞うご期待、です!!!

代表世話人の蔵さんと事務局長の斉藤歩さん

代表世話人の蔵隆司さんと事務局長の斉藤歩さん

演劇カウンシルの設立を視野に

カウンシルの設立を視野に

演劇シーズン 2017冬 SPトーク

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 札幌を舞台に繰り広げられる「演劇シーズン 2017冬(http://s-e-season.com/」が先月28日から始まっています。HPの各公演は勿論ですが、その中で観劇された方々の感想「ゲキカン(http://s-e-season.com/gekikan/index.html」も飛びぬけて面白いです!

 先日はキックオフとして「スペシャル(SP)トーク」が開催されて大いに盛り上がりました、1980年代から90年代前半の北海道の演劇事情です。

スペシャルトーク!

スペシャルトーク!

 鈴井貴之(https://www.office-cue.com/profile_media/profile.php)、増澤ノゾム(http://www.staff-up.net/staff_point/10.html)、斎藤歩(http://gree.jp/saito_ayumuの三人、80年代後半から90年代前半にかけて札幌の小劇場シーンをリードしていました。札幌で小劇場が熱く盛り上がっていた時代、鈴井さんは「OOPARTS」を、増澤さんは「P-PROJECT」を、斎藤さんは「札幌ロマンチカシアター魴ぼう舎」を率い、人気を分け合っていたようです。当時を知るファンほか、若いこれから演劇を目指す方々ほか多様な観客が数多く集まっていました。

札幌の演劇界の歴史を語る

札幌の演劇界の歴史を語る

 私にとっての演劇、今思い出すのは、1969年2月に大学入試で上京した時、渋谷で天井桟敷がオープン直前、渋谷駅の近くを遠くから何か少々いかがわしい(失礼!)その場を通りの向かいから眺めていた、そんな感じでした。合格発表後は千葉県市川市のアパートに引っ越したので、寺山修二の世界とはご無沙汰していましたが、この所札幌では、「実験演劇集団風食異人街(http://www.geocities.jp/ijingai/」の芝居を観る機会が多く、40数年を経てあの雰囲気に浸る昨今です、あの時代を追いかけて追いついた感じ、幸せです。

 また、今回のシーズンは、スタート前からチケットの完売状況が続き、このシーズン企画も幅広く市民に定着してきた手応えを感じます。冬は特に雪まつりシーズンと同時期開催となるので、今年も2演目、札幌座は昨年に続き5か国語、千年王國は2か国語が外国語字幕で札幌を訪れる外国人のお客様にも楽しんで頂けるように進化してきました。

 まだまだ課題は多いですが、幅広いお客様に劇場に足を運んで頂く努力が、やっとこの5年少しで実ってきたきがします・(公財)北海道演劇財団の理事長としても大変嬉しいことであり、これまでの関係者の皆さまに心から感謝します。今現在、まだ4演目の観劇が可能です、是非、皆さまも足を運んでみて下さい!