斎藤歩に感謝、そして「送る会」!

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 今年6月に亡くなった(公財)北海道演劇財団の前理事長の斎藤歩を送る展示と作品動画が、札幌のシアターZOOで3日間開催されました。1000人を越える方々のご来場で彼の大きな功績をあらためて心に刻みました。

* 斎藤歩ーー> 秋山孝二の部屋

* 斉藤歩ーー> 秋山孝二の部屋

* 斎藤歩追悼「歩さんお別れの会」 | 北海道演劇財団

斎藤歩追悼「歩さんお別れの会」

 札幌は折からの雪景色、にもかかわらず連日たくさんの方々が訪れていました。

札幌は雪模様

札幌は雪模様

 シアターZOOの稽古場では思い出の公演の品々、ZOOでは3作品の録画が上映されていずれの回も満席だったようです。上映後のトークショウではこれまでの関わりのあった方々が登壇して、それぞれの「歩」像を面白く語っていました。

「西線11条のアリア」セットで!!

「西線11条のアリア」セットで!!

 そして若かりし頃のこんな展示も!!

中島公園百物語 2017

Posted by 秋山孝二
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 8/19(土)、20(日)の2日間、札幌国際芸術祭2017公式プログラム「中島公園百物語 by 札幌座&こぐま座」公演は、昼の赤レンガ広場のパレード、夜の中島公園での30分のコンパクトな物語と、押すな押すなの子連れのお客さま、私は懐かしさと新たな気づきでいっぱい、素晴らしい作品でした!夜の野外観劇には虫よけスプレーが必要でしたね。

http://www.syaa.jp/sisetu/gekijou/kogumaza/schedule/pg643.html

https://www.youtube.com/watch?v=KbCw-sAYphc&feature=youtu.be

チラシ

当日チラシ

 初日昼、赤レンガテラス広場でのパレード。多くの市民、観光客の注目を集めました!道庁赤レンガとこのパレードのコラボが絵になりました!

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、屋外

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、屋外

 夜7時半からの中島公園児童会館前広場には、30分以上前から押すな押すなのお客様。照明に虫たちも引き寄せられて、防虫スプレーが大活躍。

公演開始前から人・人・人

公演開始前から人・人・人

 公演は、札幌中島公園の100年の歴史をコンパクトに紹介していました。ライオン食堂、屋外プール、遊園地、冬のスケート場等、懐かしい私の思い出とも重なり、さらに新しい気づきもありました。

サーカス小屋から像が逃げた

サーカス小屋から像が逃げた

フィナーレ

フィナーレ

 公演終了後も交流が続き、お客様はなかなか帰りません。

講演終了後も交流が続き

 2日間で約2,000名近くの方にご来場いただき本当にたくさんのみなさまに感謝です。このプログラム、これで終わりではもったいない気がします、中島公園、ススキノ界隈の観光ツーリズムで夜のプログラムのレパートリーとして、「中島公園百物語」をラインナップしたいですね。

 今年の3月から動き出したこのプロジェクト。札幌座の皆さんによる興味深い中島公園の歴史エピソードのプレゼンをもとに、やまびこ座・こぐま座の子どもたちが妖怪のキャラクターを考え、それを美術監督の沢則行さんに子どもたちがプレゼン、子どもたちのアイディアをヒントに沢さんが素敵な妖怪たちをデザインしてくれました。そして沢さんや舞台の専門スタッフのみなさんに教えてもらいながらの人形製作、プロの役者であり演出家の斎藤歩さんからの演技指導と、子どもたちにとっては、刺激的な日々だったようです。作品を与えられたのではなく、まさに「創作した」日々、そうです、この間、子供たちの「活動」があったのです。

* 沢則行さんーー> http://norisawa.net/?page_id=46

 感動しました。沢則行さんは公演終了後、翌日にはホームグラウンドのチェコに飛び立ったそうです、本当にご指導ありがとうございます。北海道演劇財団札幌座の斉藤歩さん、磯貝圭子さん、お疲れさま。

Re:Z 大賞 2017、決定!

Posted by 秋山孝二
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 (公財)北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)のシアターZooで公演する企画【Re:Z(リゼット)】、これは「リピートZOO」の略称で、札幌で活動している劇団のほか、道外、海外などの劇団と提携し、様々なジャンルの公演を行っています。劇場に何度も繰り返しご来場いただけるよう、良質な作品の提供に努めてます。

* 今年度の企画・公演はこちら――> http://www.h-paf.ne.jp/zoo/program_info/

 その中から毎年、「Re:Z大賞」を選んで表彰していますが、今年は増澤ノゾムさんのMAMの「父と暮らせば(http://nozomu.c.ooco.jp/mam.html)」が大賞を受賞しました。「MAM(マム)」は脚本家/演出家の増澤ノゾムさんが試みる小劇場の枠を超えた作品を提供する為の演劇ユニット。正式には「Masuzawa ArtIst’s Meeting」毎回流動的なゲストメンバーで、小劇場ならではの緊密な空間を駆使し、新鮮で上質ななエンターテイメントを目指しています。東京、札幌での活動を展開し、それぞれの地域での役者交換上演、他地域への公演展開を模索しています。

 先日、シアターZooで受賞の会、代表の増澤ノゾムさん、札幌チームの松崎勝巳さん、高橋海妃さんほかスタッフの方もご参加して皆さんでお祝いをしました。

* これまでの大賞受賞者――> http://www.h-paf.ne.jp/zoo/wp-content/themes/vanguard2/images/program_info/ReZ_before_2015.pdf#zoom=70

 毎年、この表彰状の文言と字体が素晴らしいのですが、今年は一層磨きが掛かって格調が高いと思っています、飯塚優子さん、山野久治さん、ありがとうございます!

MaMの

MaMの増澤ノゾムさんほかとご一緒に

文章は飯塚優子さん、書は山野久治さん

文章は飯塚優子さん、書は山野久治さん

 引き続いては、「演劇創造都市札幌プロジェクト(http://s-e-season.com/about/about-project.html」の新たな提案の原案発表と意見交換でした。演劇シーズンが定着して幅広い層の方々が劇場に足を運ぶようになってきていますが、さらに一層の飛躍をするためには、あらたな担い手側の体制も必要だと思います。その辺を織り込んでの議論が率直に提起されて、大変内容の濃い意見交換となりました。近いうちに新たな提案として世に出ていくと思っています、乞うご期待、です!!!

代表世話人の蔵さんと事務局長の斉藤歩さん

代表世話人の蔵隆司さんと事務局長の斉藤歩さん

演劇カウンシルの設立を視野に

カウンシルの設立を視野に

沖縄「慰霊の日」、ほか

Posted by 秋山孝二
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 今日は、沖縄「慰霊の日」です。1945年4月1日にアメリカ軍が沖縄本島上陸で開始された「沖縄戦」は、6月23日、日本軍第32軍司令官・牛島満中将他指令部の自決をもって組織的戦闘が終結されたと言われています。現地沖縄本島ではその後も悲惨な戦いが続き、多くの民間人が犠牲になったことは周知の事実です。1962年から毎年沖縄県が主催する「沖縄全戦没者慰霊祭」が執り行われる一方、1974年制定の県条例によって、この日が「慰霊の日」の休日となりました。「沖縄戦」については、後日私なりにここで記述しようと思っています。

 

 出張の合間に、面談する相手の都合により時間がポッカリ開く時もあり、先日も映画「グリーン・ゾーン」、「孤高のメス」を相次いで観る機会をもてました。

 ポール・グリーングラス監督、マット・デイモン主演の映画「グリーン・ゾーン:http://green-zone.jp/」は、徹底的に現場に固執していて面白かったですね。「面白い」と表現するのは不謹慎かもしれませんが、アメリカが始めた戦争をアメリカ人が映画製作して世界で上映する、そんな国としての懐(ふところ)の深さを感じるのです。

 イラク戦争開戦から4週間後、ロイ・ミラーと彼の部隊は、砂漠地帯に隠された大量破壊兵器の行方を追う極秘任務で、イラクの首都バグダードを駆けずり回りますが、空振りが続きます。国防総省の動きに不信感を覚えた彼は、同じ疑念を抱いていたCIA調査官ブラウンと共闘することに。部隊を離れ単独で調査を開始し、様々な妨害工作に苦しみながら、更に、ウオール・ストリート・ジャーナル紙の記者も絡んで、核心に迫っていきます。結論は「大量破壊兵器は存在しなかった」です。バグダッド市内の「グリーン・ゾーン」の際立った違和感も含めて、誰が味方で誰が敵なのかが混とんとして進む映像の迫力は、映画の魅力です。ただ、これがほぼ歴史の真実ですから、開戦以来マスメディアによる上空から私たちの目に届いていたイラク戦争の報道とは、一体何だったのでしょうか。この映画では、私には イラク人フレディの役回りが注目でした。

 もう一つ、話題の邦画、成島出監督の「孤高のメス:http://www.kokouno-mes.com/」です。「字幕付き上映」と切符売り場で言われて、「あれっ、外国語映画なの?」と一瞬戸惑いましたが、勿論日本語の映画でした。

 「生体肝移植」、「地域医療」等の課題を正面から扱い、そこに繰り広げられる人間の恨み・つらみ・妬み等、意欲的な映画でした。手術場の臨場感も素晴らしい迫力でしたし、臓器移植(http://www.jotnw.or.jp/)の法的環境の変遷も勉強になりました。更に、北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)でチーフディレクターを創立以来つとめている斉藤歩さんが、悪い(?)医師役で出演していました。舞台の俳優・演出、そして映画に頑張っていますね。

 この数年、比較的お年寄りの観客の多い映画では、2時間を越えて来るとトイレに立つ方々が目立ちます。行く時は良いのですが、戻って来た時にご自分の席を見つけられない方も複数いらっしゃる様子は昔は無かった光景だけに、高齢社会を実感します。

 「いのち」を巡る多方面からのメッセージの数々、平和な時代に感謝しつつ、なお課題と向き合い解決を模索する世代の責任も感じます。

演劇Part2

Posted by 秋山孝二
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 少し忙しい日が続き、自分と向き合う時間が減ると、途端にこのコラムの文面も上滑りになってしまいます。「上滑り」というのは、書きたい事は山ほどあるのに、まあこの辺でいいかと、早々に「公開」ボタンを押してしまうみたいな心理状態です。そうではいけないと思う自分とのしばしの葛藤? 時々後戻りしての「追伸・補足」を許して下さい。 

演劇Part2です。先日は、中島公園横にある「シアターZoo」で、劇団TPSの「秋のソナチネ」のゲネプロを観ました。普段から沢山芝居を見ている方々と、終了後に一緒に、飲みながら、食べながら、しばし歓談しましたが、面白かったですね。それぞれの方が同じ芝居を見ても、かなり違った感想を持っていて、その理由が実にふところが深く、「そういう見方もあったのか」と、新たに見終わった芝居を楽しめるのですよ。特にゲネプロでは、公演に向けた願いも上乗せして、ピアノの上の日本酒がこぼれるのではと心配だったとか、割りばしの床に落ちた袋はすぐに片付けなきゃとか、ほんのちょっとの動作を見逃さない、少しのセリフの言い回しに納得がいかない等、自分の気がつかなかった箇所を指摘する皆さんの意見は、それを肴(さかな)に何時間でも飲めるからやめられないです。

芝居の最後は大事だと思いますね。言葉できっちり決めて貰いたい、終了した後思わず拍手をしてしまう、そんな芝居が理想的です。それと演出家の解説にも興味があります。観る前に解説は興ざめでしょうが、見終わった後の製作者のお話は面白いです。

昨年の光州市でのTPS公演でのこと。札幌では仕込み・ゲネプロ等は、まず見学する時間もないし、それ程興味もないのですが、海外公演では自分には時間もあるし、外国での舞台づくりにも好奇心から全く最初から「見学」していました。電動で移動させて観客席を作り、舞台の床から整えて、スピーカー・マイクの配置等、音響・照明が活躍していました。

「冬のバイエル」の最終場面、ピアノ上の祭壇のロウソクの炎に、演出の斉藤歩さんはこだわりを持ちました。ゲネプロ終了後、「あの炎は、やっぱり作ってきた豆球の光ではなくて、生のロウソクの火にしようや。作った火だと動きがないし、吹き消した時の余韻もない」と方針変更の弁。私は、ここにきて随分演出家というのも勝手な事を言うのだな、と思ってその場では聴いていました。案の定、その劇場では日本と一緒で、舞台上での火の取り扱いは規則上厳禁とか。ところがそれからがすごかったのですよ。その時の受け入れ責任者の光州演劇協会パク会長は、斉藤歩の意図を知り、直ぐに日曜日でお休みだった劇場責任者に電話をして説得し、許可を得たとの事でした。ちなみにその会場責任者の方は、2日間の本番の最中、ずっと舞台の裾で「監視」していましたが、パクさんの迅速な対応に恐れ入りました。劇場管理については、まあここでの本題ではなく、問題はそのロウソクの生の炎です。1日目公演の最終部分、ピアノの上に祭壇が用意されているのを見ると、確かに炎がかすかな空気の流れを感じてゆらゆら揺れて、それに連れて影の動きも出ていたのです。ただ、役者が吹き消した場面の後の白い煙は、注視していた私には殆ど見えなかったのですよ。やっぱり演出家がいくら拘ってみたところで、大きな舞台では何ぼのものか、と正直そう思ってその日の公演は終了しました。

翌日に再度ほぼ同じ席で観ていました。この日の終わりのその場面で驚いたのです。吹き消した炎の白い煙が、見事に上に立ち昇るではありませんか。明らかに昨日とは違うな、と不思議に思って、公演終了後に斉藤歩に聞きました。するとどうでしょう、彼は「昨日、生の炎を使ってみたけれど煙が見えなかったので、終了後に照明と相談して角度を変えてみたんです」と話してくれました。

「舞台を創る」、そんな心意気と執念をその時以来感じて、私は時間があれば、同じ芝居を何回も見るようになりました。その時の客席と創る芝居、日々進化していく芝居、簡単に「感動した」などと書いては申し訳ないくらい、「創作活動」というのは奥が深いのでしょうね。その辺が、映画よりも面白い所であり、観客へのインパクトが強いのだと思います。ある時はエネルギーを貰い、ある時はどっと疲れも出る、そんな意味合いでですね。