祝 スローフード北海道 20周年!(上)

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 秋山財団で以前応援した『スローフード北海道』の活動が21年を迎えて、昨年予定だった20周年記念セミナーがトマムで開催されました。この会は、お亡くなりになった『山本敬介を偲ぶ会』にもなっていて、100名近くのフィールドで活動する方々が全国から集まり、秋山財団評議員もお引き受け頂いている代表の湯浅優子さんをはじめ、多くの皆さまとの再会もできて懐かしく楽しいひと時でした。

* これまでの関係記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%

 6時間半の長丁場プログラム、交流も密にあってあっという間に過ぎました。

 会場になったトマムは、私にとっては本当に久しぶりの訪問、駅からホテルまでの周辺が様変わり、ここでも浦島太郎状態でした。

 会の冒頭、スローフード・フレンズ北海道の高橋祐之代表が山本敬介さんを追悼するご挨拶、彼が愛用していた籠を持参しての染み入るお話でした。

 会場内には、山本敬介さんを偲ぶ写真等も展示されていました。

 ご挨拶に続いてメインプログラムのトークショー『職は文化~いのちを守り人を育む』、島村菜津さんと小野寺愛さんのご登壇。

* 島村菜津さんーー> https://www.shinchosha.co.jp/writer/1735/

* 小野寺愛さんーー> https://note.com/aionodera/

 続いての第二部『山本敬介さんを偲ぶ会』では、今回の実行委員長の湯浅優子さん(写真右)と事務局長のすずきももさん(写真左)のご挨拶も。

 「祝 スローフード北海道 20周年!(下)」に続く!

きたネットフォーラム 2015

Posted by 秋山孝二
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 何だかすっかり報告が遅れてしまいました。毎年恒例の「きたネットフォーラム」、今年は「テッラ・マードレ・ジャパンin北海道2015(http://www.tm-hokkaido.com/」最終フレーズの札幌会場で同時に開催しました。

 今年のテーマは「トランジションという考え方~今日、学び考えていきたいこと」、新しい切り口からの環境課題への取組みです。

テッラマードレにもブースを出展

テッラマードレにもブースを出展

★★★★★内容★★★★★

10:00~10:15【開会式】

10:15~10:30【INTORODUCTION】トランジションという考え方~今日、学び考えていきたいこと
坂本純科さん(NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト 代表)http://ecovillage.greenwebs.net/

10:30~11:40【Program1】【基調講演持続可能な地域づくりのための「暮らしの場」をつくる
地域の持続可能性は何か特別な仕掛けや技術でできるものではありません。多様な視点と展開により生命力のある活動となってきます。パーマカルチャーという生態系の仕組みを手本にしたデザイン手法などを背景に、住まいづくりから地域づくりの実例を紹介します。

講師 山田貴宏さん(http://transition-japan.net/

(一級建築士事務所ビオフォルム環境デザイン室 代表、 NPO法人トランジション・ジャパン理事)
地産地消をテーマに伝統的な木の家造りを中心とした建築/環境設計を行う。パーマカルチャーのデザイン手法・哲学を背景とした住環境づくりをめざす。建物とそれを取り巻く自然/コミュニティまで含めた幅広い環境と場づくりがテーマ。NPO法人トランジションジャパンの創立メンバー、同理事。1990年早稲田大学理工学部建築学科卒業、1992年同大学都市環境工学専修修了。清水建設株式会社、長谷川敬アトリエを経て、2005年から現職。

11:40~12:40【ランチタイム】
昼食は、テッラ・マードレ札幌大会の「大地のマルシェ」でどうぞ!北海道の生産者とシェフがタイアップした「スロー」なファスト・フードのブー スやカフェコーナがあります。

12:50~13:10【食と環境のつながり~テッラ・マードレとは】
湯浅優子さん(スローフード・フレンズ北海道 代表、テッラマードレ北海道 大会長) http://slowfood-friends.org/

13:10~14:50【Program2】
北海道スタイルのトランジション・タウンを考える
【事例紹介】
・セルフ・エイド~農的自給的なくらし(札幌市)永田勝之さん NPO法人あおいとり 代表 小別沢教育ガーデン 自給の森(http://garden-society.com/

・森づくりという作品づくり-世代を繋ぐ拠点について-(白老町) 国松希根太さん 飛生アートコミュニティー 代表(http://www.tobiu.com/
・エコアップで地域のつながり再生~余市エコカレッジ(余市町)坂本純科さん (NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト 代表) (http://ecovillage.greenwebs.net/
・エネルギー体験をつかった地域づくりの取組み(札幌市)ビアンカ・フュルストさん(NPO法人八剣山エコ・ケータリング)(http://www.hakkenzan.jp/ecocatering/


【パネルディスカッション】北海道スタイルのトランジション・タウンを考える
司会 坂本純科さん
パネリスト
永田勝之さん、国松希根太さん ビアンカ・フュルストさん
大橋三千雄さん(パーマカルチャー北海道 事務局長)
コメンテーター 山田貴宏さん

15:10~17:10【Program3】オープンプログラム、どなたでも気軽に参加できます

■TALKIG TIME!!
15:10~15:40  坂本純科さん  国松希根太さん
15:40~16:10  永田勝之さん 大橋三千雄さん
■ワークショップ「ロールプレーゲームを使ったESD教育を体験しよう」 NPO法人八剣山エコ・ケータリング

17:30までマルシェでの食事やお買い物をお楽しみいただけます。

ーーー

■トランジションとは?
トランジションは「移行」という意味。ピークオイルと気候変動という危機に、市民の創意と工夫で、地域の資源を最大限に活用しながら脱石油型社会、新しい豊かさへ移行していくための草の根運動です。
イギリス人のロブ・ホプキンスさんが、2005年秋、イギリスの小さな町トットネスで立ち上げ、イギリス全土、欧州、北南米、オセアニア、そして日本、世界中に広がっています。

■■■

基調講演

基調講演:山田貴宏さん

山田貴宏さん

山田貴宏さん

パネルディスカッションも

パネルディスカッションも

 午後一番には、テッラマードレ日本大会実行委員長の湯浅優子さんにもご登壇頂き、今回の大会の企画意図を聴くことができました。今年の「きたネットフォーラム」では、「暮らす」、「住む」場等、新しい切り口からの環境の議論となりました。近々、当日の動画もHP上にアップされると思いますので、そちらを是非ご覧ください。

 「環境」への取組み、新しい時代に入っていることを実感した一日でした。

七七日忌(なななのか)法要を終えて

Posted by 秋山孝二
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 先月3日に亡くなった私の兄・一男(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21621)の「七七日忌法要」を、先日、滞りなく終えました、横浜市の緑山霊園に眠ります。分骨をし、来年雪が融けてから妻の佐和子さんが札幌に携えて、札幌市・平岸霊園にも納骨する予定です、まだまだ喪失感は続きますが一つの区切りでしょうか。

 この法要に先立ち、12月1・2日には、勤務していた国立相模原病院の院長室に祭壇が設けられ、病院職員、ボランティア他の方々が400名を越えて献花に訪れて頂いたとのことでした。兄は、学生時代から日本赤十字奉仕団として幾つかの病院のボランティア活動に関わっていたので、院長時代もボランティアの皆さんへの関心が高かったのかなと、私は勝手に考えております。

兄・一男が眠る墓 横浜市・緑山霊園

兄・一男が眠る墓 横浜市・緑山霊園

墓誌にも刻まれて

墓誌にも刻まれて

横浜市青葉区の高台:緑山霊園

横浜市青葉区の高台:緑山霊園

 死去から一ヶ月少々経ち、ある意味では落ち着きを取り戻した感の親族ですが、城山三郎の「そうか、君はもういないのか」、ふと何気ない瞬間にそんな思いが頭をよぎります。

 法要前日の夜に、札幌で、私は映画「野のなななのか(http://www.nononanananoka.com/)」の監督大林宣彦さんの娘さん・大林千茱萸(ちぐみ)さん、結城登美雄さん、「スローフード・フレンズ北海道(http://slowfood-friends.org/)」の皆さんとの会食でした。

食と地域について:結城登美雄さん、大林千茱萸(ちぐみ)さんらと

食と地域について:結城登美雄さん、大林千茱萸(ちぐみ)さんらと

 千茱萸さんともお話をしたのですが、何か不思議な縁を感じましたね。翌日は、わたしは「七七日忌(なななのか)」法要、彼女は自身が監督した作品「100年ごはん(http://100nengohan.com/)」の上映会他、「スローフード・フレンズ北海道」のイベントでしたから。

* 結城登美雄さん――> http://www.ruralnet.or.jp/ouen/meibo/243.html

 「野のなななのか」については、以前に書きました――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19951

ご冥福をお祈り致します

Posted by 秋山孝二
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 つい一週間前に十勝でお世話になった湯浅優子(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14266)さん、私のブログに書き留めたばかりでした:

~~~~ 主催の「スローフード・フレンズ北海道:http://slowfood-friends.org/」のリーダー・湯浅優子さんと「十勝千年の森:http://www.tmf.jp/」のガーデナー・新谷みどりさん、このイベントの裏方として大活躍でした。湯浅さんは秋山財団の選考委員としてお力を頂いています、新得駅までの送迎をありがとうございます!~~~~~~

 9月1日夜にJR線新得駅までお送り頂き、それからわずか4日後、ご次男の信博さんが農作業中に事故で急逝されました、33歳の若さ、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 葬儀には地元・新得町(http://www.shintoku-town.jp/)の皆さんはじめ、札幌・本州からも多くの方々が参列されました。読まれた弔辞は、皆、信博さんのお人柄と情熱を称えるものばかり、小学校の恩師は、「パーフェクトな子だった」と絶賛されていました。中学校では野球選手として主軸で活躍し、高校ではスピードスケート選手としてジュニア全国大会で優勝、数々の実績を残したばかりでなく、本州の大学・修行の後、ふるさとに戻っては、まちづくりのホープ・リーダーとしてすでに頭角を顕して活躍中でした。湯浅家、地元新得町のみならず、北海道にとっても輝く星を失った、この痛手は測り知れません、ご遺族には今は何とお言葉を掛けたら宜しいのか、ただ絶句するばかりです。

 十勝清水町(http://tokachi432.net/)の清泉寺は、激しい雨の中、深い悲しみに包まれておりました。ご冥福をお祈りするとともに、残されたご遺族の皆さまのご健勝を心からお祈り申し上げます。

いのちを紡ぐ人びと

Posted by 秋山孝二
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 2011年3月11日以降、それぞれの日本人が「いのちを紡ぐ」活動で被災者と並走しています。

 一つは、福島県双葉郡川内村・遠藤雄幸(http://www.kawauchimura.jp/outline/greeting.html)村長、先日、札幌でお話を聴く機会がありました。遠藤村長のブログはこちら(http://kawauchi.exblog.jp/)。

川内村・遠藤雄幸村長の講演

川内村・遠藤雄幸村長の講演

  「帰村宣言」は誤解も多かったようで、本来の意味は、次の通りです。現地の状況は想像以上に厳しいものがあります、「放射能汚染」の重たさをあらためて感じました。

~~~~~~村としては、「戻れる人は戻る、心配な人はもう少し様子を見てから戻る」の方針です。帰村するかどうかは村民皆様の自主判断に委ねる考えであり、その選択を尊重して出来る限りの支援をしていくつもりです。「離れていても村民、離れたところで学んでいても川内の子供たち」です。 
「辛く悲しいこともあったが一日一日を大切にしながら出来ることは自分でやり、小さいことにも喜びを見出しその時々を元気に楽しむこと、戻れるチャンスがあるなら少しでも前に進むことが大切だよ」とチェルノブイリ原発事故避難者に励まされてきました。厳しい現実を突きつけられている反面、前向きにできることを着実に行うことのほうが重要だと考えております。~~~~~~

 

 一方、十勝では、「スローフード・フレンズ北海道:http://slowfood-friends.org/」主催、加藤登紀子さんの二女・Yae(http://www.yaenet.com/)さんはじめ、十勝ゆかりのミュージシャンが「いのちを紡ぐ音楽会」で熱唱でした。集まった多彩な方々との交流は、本当にここに書ききれない貴重なものでした。トーク、試食会、ライブ等、かなりの長時間でしたが、野外ステージで天高く伸びる歌声と心に届く詩の素晴らしさ、こんなに疲労感の無いステージも珍しい、素晴らしいパフォーマンスでした。

「いのちを紡ぐ音楽会」 in 十勝・千年の森

「いのちを紡ぐ音楽会」 in 十勝・千年の森

* Yae(http://www.yaenet.com/

* 流(http://nagare.us/

* MYU(http://ytamakum.ddo.jp/myu/page_2.htm

* 宇井ひろし(http://pub.ne.jp/hiroooui/

ライブ出演者・全員集合

ライブ出演者:Yae、流、MYU、宇井ひろし、フィナーレで全員集合

  Yaeさんは今年デビュー10周年、お父様の藤本敏夫さんが亡くなられて10年、ライブに先立って、「農的幸福論」を巡ってのトークもメッセージが豊富でしたね。「自分のポジションが分かれば、次にはミッションが分かってくる」、これは、藤本敏夫さん有名なフレーズです。私はこれまでに、彼が設立した「鴨川自然王国:http://www.k-sizenohkoku.com/」を3回訪問しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E8%87%AA%E7%84%B6%E7%8E%8B%E5%9B%BD)、楽しかったですね。

  災害救援ネットワーク北海道(http://mouth-mountain.greenwebs.net/)の「やんじー」こと山口幸雄さんは、これまでのボランティア救援活動の様子、今後の展望を熱く語りました。

「やんじー」山口幸雄さんと奥さま

「やんじー」山口幸雄さんと奥さま

  主催の「スローフード・フレンズ北海道:http://slowfood-friends.org/」のリーダー・湯浅優子さんと「十勝千年の森:http://www.tmf.jp/」のガーデナー・新谷みどりさん、このイベントの裏方として大活躍でした。湯浅さんは秋山財団の選考委員としてお力を頂いています、新得駅までの送迎をありがとうございます!

湯浅優子さんと新谷みどりさん

湯浅優子さんと新谷みどりさん

 Yaeさんの「ハッピーバースデイ 3・11(日本ユニセフ協会メッセージCM:http://www.youtube.com/watch?v=liJPOxPT1-o)」は、十勝の空高く響き、心に沁み入りました。

~~~~~3.11に奪われたたくさんの命。
 でも同時にたくさんの命がこの世に誕生しました。
 たくさんの愛に支えられて。

 失ったものは多いけれど、何が一番大切なのかを感じることができました。

 一番大事なのはお金や地位などでは絶対ない!
 家族や地域が共に幸せに暮らすことです。

 この小さな子どもたちに、私たちは何をしてあげられるだろうか?
 これからずっと先の未来まで子どもたちの笑顔を絶やさないために。

 

  ライブ会場から少し離れたレストランでは、結婚式と披露宴。十勝の空に色とりどりの風船が舞い上がっていきました。

「千年の丘」では結婚式!

「千年の丘」では結婚式!

「近自然」によるまちづくり

Posted by 秋山孝二
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 スイス近自然学研究所代表の山脇正俊(http://web.me.com/masatoshiyamawaki/homepage/profile-jp.html)さんをお迎えしての講演、1年に一回は日本に来て、札幌でも毎年講演をされています。

 主催は、「スローフード・フレンズ北海道(http://www.slowfood-friends.org/)」で、今年で9年目の近自然セミナーです。フレンズHPの活動記録に、2003年からの様子が掲載されており、代表の湯浅優子(http://www.netbeet.ne.jp/~tabitoka/heart/05tuttyan.html)さんは「ファームイン」の草分けです。共催は「北海道エネルギーチェンジ100プロジェクト(http://www.enechan100.com/http://ja-jp.facebook.com/enechan100)」、「北海道エコビレッジ推進プロジェクト(http://ecovillage.greenwebs.net/about.html)」でした。

山脇さん:中代達矢に似た風貌

山脇正俊さん:中代達矢に似た風貌?

 当日の逐一の報告は書き留めませんが、先日、同じく参加した鈴木善人さんは自身のブログ(http://www.leaps.jp/?p=2940)で内容をコンパクトにまとめています。経営者から見ると、「リスクマネジメント」という言葉で「近自然」を語って頂けたことが、最も腑に落ちるポイントかなと、やはり経営者の鈴木善人さんのブログを読んで感じました。

 特に印象に残ったフレーズは、~~~環境配慮は「危機管理:リスクマネジメント」であり、4つの原則がある:1)事前の周到な準備、2)危機の認識、3)迅速で適切な回避行動、4)対処より予防~~~~まさに「経営」そのものですよね。

 もう一つ、「スペシャリスト」に対する言葉で、従来の「ジェネラリスト」は英語の語感が良くなく、「ユニバーサリスト」が使われる場合が多いとか、日本語では「万能家」と訳しているようです。

 基本的概念で、食、農、エネルギー、景観、近自然等、皆共通するものがあります。